何で短期トレードのほがいい？

さまざまなトレード戦略が溢れている中、どのようにFXトレードをするのか、どのような戦略を使うのかを決めることは、FXトレーダーにとって簡単なことではありません。FXトレードを始める際に、先ず初めに選択することとして、短期トレード、中期トレード、長期トレード、どのトレードを行うのかを決定します。

短期トレードとは、建てたポジションをその日うちに決済する、日計りトレードのことです。ポジション保有期間は、秒単位から時間単位まであり、前者はスキャルピング、後者はデイトレと呼ばれています。

中期トレードとは、時間単位から数日単位でポジションを保有し、スウィングトレードと呼ばれています。

長期トレードとは、週単位から年単位で保有し、ポジショントレードと呼ばれています。

この記事では、それぞれ異なる時間軸のトレード手法を比較し、多くのトレーダーが短期トレードを選択しているその利点を説明していきます。

メンタルコントロール

リアルトレードとは、大切な自分の資金をリスクに晒してお金を得ることです。「リスク」とある通り、100%お金を稼げるトレード戦略は存在しません。どんなに優れたプロトレーダーであっても、損失を回避することはできないのです。そのため、どんなトレーダーであっても損失となるリスクを持っていることを認識し続けることは重要です。トレード結果はストレスとしてトレーダーにのしかかりますが、損失を小さく限定することで、そのストレスもコントロールできるようになります。

いかなるポジションであっても保有していればストレスになりますので、当然、ポジションの保有時間が短いほど受けるストレスも軽減することができます。

マーケット分析

トレードを成功させるには、今後も繰り返されるであろう可能性を持ったパターンをチャート上に見つけることです。
マーケットが予測に反した値動きをすることは多くの理由があります。例えば、ニュース発表、大口トレーダーの大きなポジションサイズでのエントリーやポジションの更なる引き上げ、もしくは関連市場の大きなマーケット変化などです。

短期トレードはポジションを保有する時間が短いため、予測できない大きな変化が起こった際に「トレードをしない」という選択肢をとることが可能です。トレードにおいてマーケットに一番柔軟に対応できる、という大きなメリットが短期トレードにはあります。このように予想外の事象が起こり、保有しているポジションに影響を与えるかもしれないリスクを抑えることができます。

トレードによる利益

短期トレードはハイリスクと思われがちですが、ほとんどの場合、その原因として、リスク管理不足とトレードルールを守れていないことが挙げられます。短期トレードは長期トレードに比べ、より多くのトレードチャンスに恵まれ、長期的に見てもより大きな収益の可能性を有しています。実際、稼げているトレーダーの多くが短期トレードを主軸にトレードをしています。

以下のシナリオを考えてみましょう。

トレード毎のリスク　１％
トレード毎の利益　１％
勝率　60%

平均トレード損益は0.2%であるため

60% x 1% + 40% x – 1% = 0.2%
60% x 1% + 40% x – 1% = 0.2%

10回トレードすれば2%の利益となります。

10 x 0.2% = 2%
10 x 0.2% = 2%

100回トレードすれば20%の利益

100 x 0.2% = 20%
100 x 0.2% = 20%

短期トレードを毎日1回以上行うと、年間250回トレードすることになります。
（週末や休日を除く平日に毎日トレードしたと仮定）

年間勝率は50%（平均トレード損益0.2%ｘ250日）

中期トレードの場合、週一回のトレードで年間トレード数は52回です。
年間利益は10.4%（平均トレード損益0.2%ｘ52週）

長期トレードの場合、月一回のトレードで年間トレード数は12回です。
年間利益は2.5%　（平均トレード損益0.2%ｘ12か月）

このように短期トレードは、中期トレードや長期トレードと比較してみても、長期に渡るトレード結果に目を向けると、より大きく稼げることが分かります。短期トレードはとても小さな値動きを追ってトレードしていくため、自分のリスク管理のルールをしっかり守ることがカギであり、このことを充分に理解して取り組むことはとても重要です。