先週のニュース
先週の大きなニュースは、米国の長期金利が上昇し、USDJPYが140.00を超えたことでした。世界経済は依然としてインフレと低成長に脅かされているため、米ドルは上昇しているものの、株式市場は大きな損失を被った状態になっています。
先週の主な経済指標は、米国の雇用統計で、予想に近い結果となりました。雇用統計後はロシアがヨーロッパへのエネルギーパイプラインを閉鎖したため、エネルギー価格の上昇懸念が高まり、EURUSD と GBPUSD は急速に下落しました。
今週のトピック
今週の最も注目するべき重要な経済指標は、火曜日に発表される米国ISM非造業景気指数8月です。その他、豪州と欧州の政策金利発表も今週は控えています。欧州の金利は0.50%上昇すると予想されていますが、0.75%になる可能性もわずかに残っています。
株式市場は直近の高値から大きく下落しているため、今週はマーケットに買いが戻るかもしれません。インフレは世界的に大きな問題になっていますので、中期的にはまだ大きく下落するリスクがあります。トレンドは依然として強いため、デイトレードにしてもスイングトレードにしても、高いリターンを得られる取り引き機会が多くありそうです。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:140.80, 145.00, 147.50
サポート:139.30, 138.50, 137.50, 136.00, 135.50
先週、レジスタンスをブレイクしており、この上昇を止める次のレジスタンスはほとんどありません。現在の日足を見ると、10日間移動平均線とマーケットとの間に大きな乖離が生じているため、マーケットが移動平均線付近に戻るまで買いエントリーをするのは待ったほうが良いかもしれません。
GBPJPY
レジスタンス:164.00, 165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート:160.00, 159.50, 158.30, 155.50
GBPUSDの弱さがGBPJPYの強さに相殺され、現時点では完全にトレンドのない状態です。現時点では、他のマーケットで取り引きすることが最善のようです。
EURUSD
レジスタンス:1.0100, 1.0200, 1.0300, 1.0360, 1.0500
サポート:0.9900, 0.9800
マーケットは重要な1.0000付近を推移しており、方向性が見えない状態です。そのため、次の動きを予測することが困難な状況です。木曜日に行われるECB理事会で驚きの発表がない限り、全体的なトレンドは下降しているため、このトレンドは続くと思われます。
EURJPY
レジスタンス:140.00, 142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート:135.00, 134.00, 133.30, 132.60
直近のレンジから抜け出した現在は、中期的に高値圏で推移しているようです。以前の高値である138.00にマーケットが戻ってくると、それはスイングトレードの買いエントリーポイントになる可能性があります。
GOLD
レジスタンス:1730, 1750, 1764, 1785, 1800, 1820, 1845, 1875
サポート:1685, 1697, 1675, 1646
米ドルと金利の上昇は、GOLDにとって弱気材料となります。先週、重要なサポートを維持したため、短期的に下降トレンドが一旦終了する可能性が高まっています。
WTI
レジスタンス:90.00, 96.00, 100.00, 104.00
サポート:86.50, 85.00, 80.00
WTIは幅広いレンジで取り引きされていており、現時点では方向性を見定めることが難しい状態になっています。レンジ取り引きが依然として最良の戦略ですが、今週は不意を突いた下降に注意する必要がありそうです。
DOW
レジスタンス:32000, 33000, 34000, 34275, 35500, 35850, 36000
サポート:31000, 30000 , 29500
ここ数週間の大幅な下落は、30,000ドルの主要なサポートに近いところまで戻ってきています。ここで大幅な下落は終焉を迎えるかもしれません。ポジティブなニュースが少しでも入れば、マーケットは再び上昇する可能性があります。
NIKKEI 225
レジスタンス:28000, 28750, 29000, 29250, 29400, 30000
サポート:27400, 27000, 26000
短期的に見ると、いつものようにDOWに追随した動きを見せています。円安は日本の多くの企業にとって好材料であり、日経は今週も上昇する可能性が高そうです。