先週のニュース

先週の焦点は米国、日本、英国による政策金利発表でした。まず、FRBがインフレ懸念を背景に政策金利を0.75%引き上げ、予想通りの3.25%と発表しました。これを受けて、米国株式市場は金利上昇懸念から大きく下落し、DOWは30,000ドルのサポートラインを割り込んで終えています。米国の10年金利は3.74%と10年ぶりの高水準となり、高いインフレが続きそうな気配が漂っています。

米国の次に政策金利を発表したのは日本でした。日本ではインフレ圧力が低いため、マイナス金利を維持する発表となりました。この発表を受けてマーケットには高いボラティリティがもたらされ、USDJPYは145.00のレジスタンスを超える動きを見せました。その後、日銀は積極的な円買いに転じ、USDJPYは1時間以内に141.00まで下落し、マーケットに驚きを与えました。日銀が市場に介入するのは、1998年以来のことです。

先週最後に政策金利発表をしたのは英国です。BOEは2.25%への利上げを発表し、英国の経済成長の鈍化を警告しましたが、これは予想通りの結果となりました。

今週のトピック

マーケットはUSDJPYと米国株式市場、この2つの主要市場に注視する週となりそうです。日銀の介入による下落後、長期トレーダーが日米の金利差拡大に着目し、USDJPYは再び上昇を続けています。また、マーケットは、日銀がどの水準で再び市場に参入してくるかを見極めようとしています。日銀はUSDJPYが145.00を超えることを阻止しようとしていると思われますが、この状態を維持することは難しいかもしれません。それは、日銀の円買いを恐れず、絶好の取引機会と見るトレーダーもいるためです。これらを踏まえ、今週もボラティリティは高いままとなりそうです。

高いインフレと経済成長の鈍化という現実がマーケットを悩ませているため、リスクセンチメントは現在、非常に弱気な状態になっています。米国の株式市場が下落し続ければ、パニック売りが起こり、すべてのマーケットに大きな影響を与える可能性があります。特にEURUSDとGBPUSDはサポートを下回っており、米国株の下落が続くと、それにつられて大きく下落する可能性があります。今週、主要な経済指標発表はないものの、マーケットにとっては忙しい1週間となりそうです。

チャート分析

USDJPY

USDJPYSept26

レジスタンス:145.00, 146.00, 147.50
サポート:141.50, 140.00, 139.30, 138.50, 137.50

日銀がさらなる上昇を止めようとしている中、USDJPYの動きはとても興味深い1週間となりそうです。日銀がいつ追加介入してくるかを予測することは難しいですが、日銀の買いがさらに進むまで、マーケットが上昇する可能性は高いです。

GBPJPY

GBPJPYSept26

レジスタンス:159.50, 160.00, 162.75, 165.00, 168.00, 168.75
サポート:155.50, 151.00, 150.00, 149.00

米国株安によるリスクオフの心理から大きく下落しました。現在、マーケットは売られすぎているため、週明けは上昇する機会となり、その後、マーケットが上昇すれば良い売り場となります。

EURUSD

EURUSDSept26

レジスタンス:0.9860, 0.9000, 1.0000, 1.0100, 1.0200, 1.0300
サポート:0.9500, 0.9250, 0.9000

米国の金利上昇はEURUSDにとっては良いことではなく、マーケットが上昇したときに売りの機会を探すことが最善の戦略となりそうです。

EURJPY

EURPYSept26

レジスタンス:140.00, 142.50, 144.00, 145.00, 145.50, 149.90
サポート:138.50, 138.00, 135.00, 133.35

日銀の追加介入の可能性があるため、EURJPYが短中期的にでも大きく上昇することは考えにくくなっています。

GOLD

XAUUSDSept26

レジスタンス:1660, 1680, 1685, 1688, 1700, 1730, 1750
サポート:1640, 1612, 1600

強い下降トレンドが続いています。米国の金利上昇によってGOLD買いの意欲が低下しており、今週はさらに下落する可能性があります。

WTI

XTISept26

レジスタンス:81.00, 85.00, 86.75, 90.00, 95.00
サポート:78.00, 76.00, 75.00, 72.50, 70.00

成長率低下への懸念と米ドル高が圧力となっており、下降トレンドが現在も続いています。中期的にはさらなる下落が予想されます。

DOW

DOWSept26

レジスタンス:30000, 30500, 31500, 32000, 32650, 33000, 34000
サポート:29250, 29000, 27500, 26500

先週、30,000を下回って引けましたが、これはマーケット心理としてとても危険なことです。この週明けが重要となり、すぐに30,000を超えることができなければ、今週は大きな損失を出す可能性があります。

NIKKEI 225

N225Sept26

レジスタンス:27250, 28000, 28750, 29000, 29250, 29400, 30000
サポート:26500, 26000, 25500, 25000

日経は現在、DOWに追随しているため、今週は米国の動向に注目が集まっています。短期的なマーケットは予想しにくいですが、中期的には弱気な見通しが強くなってきています。

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