先週のニュース
米国株はトレンドが継続し、非常にポジティブな週となりました。米国の10年金利は4.00%まで低下、前週比では0.20%減となり、投資家の積極的な株買いを促しました。英国では新しい首相が任命され、このニュースはポンドにとって好材料となり、GBPJPYは6年ぶりの高値を記録しました。コモディティは先週、レンジ取引が続いたため、現在も静かな状態が続いています。
USDJPYは150.00のレジスタンスが維持され、下押しの力が働く静かな週となりました。短期的には、日本銀行による直近の行動を受け、USDJPYの買いポジションを手堅く利益確定しているように見えます。日銀は円にとってマイナスとなる金融政策を維持したため、USDJPYの下落は限定的なものとなりそうです。
今週のトピック
木曜日に行われるFOMCの政策金利決定では、現在よりも0.75%引き上げられ4.00%となる見通しです。そして利上げ決定後の声明文が非常に重要になってきます。最近のマーケットは金利上昇のスピードが遅くなることを望んでおり、トレーダーはFOMCの声明文がこの考えを裏付けるものかを見極めたいというころです。
FOMCの発表とは別に、今週は重要な経済指標が多く発表される予定です。金曜日に行われる米国・雇用統計の他、火曜日に行われる米国・ISM製造業景気指数、木曜日に行われる米国・ISM非製造業景気指数が全マーケットに大きな動きをもたらすと思われます。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:148.00, 150.00, 155.00, 160.00
サポート:145.00, 144.00, 142.00, 140.00
150のレジスタンスを超えることはかなわず、下降トレンドになっていることが確認されました。145のサポートは依然と強く、レンジ取引が現時点での最善の戦略となっています。
GBPJPY
レジスタンス:175.00, 180.00, 190.00
サポート:169.00, 165.00, 160.00, 157.00, 155.00
GBPJPYは英国の新首相の就任で6年ぶりに高値を更新しました。現在のマーケットは短期的に買われすぎているため、今週は下値を試す展開が予想されます。
EURUSD
レジスタンス:1.0000, 1.0100, 1.0200, 1.0300
サポート:0.9900, 0.9800, 0.9700, 0.9600, 0.9500, 0.9250, 0.9000
米国の長期金利の低下は現在、EURUSDを助けており、今週は買いの機会を探すことが最善と思われます。
EURJPY
レジスタンス:149.90, 155.00, 160.00
サポート:144.00, 142.50, 141.00, 140.00, 138.50
先週のEURJPYは上昇することができませんでした。テクニカル指標では今週、横ばい相場が予想されています。
GOLD
レジスタンス:1675, 1690, 1700, 1730, 1750
サポート:1640, 1617, 1612, 1600, 1560
今週のGOLDは上昇することができず、残念な結果となりました。サポートはまだ下に残っており、テクニカル指標は横ばいを示しているため、今週は下落したところを買い、上昇したところを売ることが良さそうです。
WTI
レジスタンス:89.00, 92.50, 95.00, 100.00
サポート:85.00, 81.30, 80.00, 76.00, 75.00
先週のWTIは上昇を試みていましたが、現在のトレンドは弱く、レンジ取引が最良の戦略であることに変わりはありません。
DOW
レジスタンス:33000, 34000, 34300, 35000
サポート:32000, 31000, 30000, 29000, 28500, 27500, 26500
先週、非常に強いパフォーマンスを見せましたが、現在は短期的に買われすぎの状態になっています。短期トレーダーは戻り売りを、中期トレーダーは買いを入れるためにマーケットが一度下落するのを待つのが最善です。
NIKKEI 225
レジスタンス:28000, 28750, 29000, 29250
サポート:27000, 26500, 26000, 25500, 25000, 24500
米国株が大きく上昇したにもかかわらず、円高がセンチメントを悪化させ、日経は大きく上昇することができませんでした。今週の短期トレーダーは売りが最善の戦略と思われます。