先週のニュース
予想通り、先週はUSDJPYと米国株式が最も活発な市場となりました。米国の10年金利が4%を超えて上昇し続ける中、USDJPYは150円を超えて急騰しました。金曜日のニューヨーク市場では、日銀はついに積極的な円買いに踏み切り、FEDは将来の金利上昇をマーケットの予想よりも低くする可能性を示唆したこともあり、米ドルが大きく下がる結果となりました。
米国株式は最近の回復傾向が継続しており、ダウが1ヶ月ぶりの高値で取引を終えたことから、ボラティリティの高い状況が続きました。金利上昇が予想より少ないとの見方が買い手に自信を与えたことで、買い手は再びマーケットに戻ってきました。英国首相の突然の辞任もありましたが、マーケットへの影響は限定的なものとなっています。
今週のトピック
月曜日に米国のPMI、木曜日にはECB政策金利が発表されるものの、静かな週となりそうです。しかし、先週と同様、USDJPYと米国株式市場の動きに注目が集まります。週明けのUSDJPYは、マーケットのセンチメントに大きな影響を与えると思われます。先月の日銀介入では、マーケットはすぐに上昇トレンドを取り戻したこともあり、介入の影響はほとんどありませんでした。しかし今回は、米国の金利が上昇を止める可能性が出てきており、150.00は大台で重要なレジスタンスでもあるため、先月とは異なる可能性があります。
先週の米国株は驚くほど急速に上昇しましたが、短期的にはさらに大きく上昇する可能性があります。現在、マーケットにはほとんどニュースがないため、ダウの動きは他のマーケットに大きな影響を及ぼします。GOLDは今年つけた安値がサポートになっているため、今週はトレーダーの関心を集め、さらに上昇する可能性があります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:150.00, 155.00, 160.00
サポート:146.00, 145.00, 144.00, 142.00
先週、強い上昇トレンドが終了した可能性があるため、150を手前にした売りの機会を探すことが最善策かもしれません。
GBPJPY
レジスタンス:170.00, 175.00
サポート:165.00, 160.00, 157.00, 155.00
170のレジスタンスのブレイクに失敗しており、短中期的には下値を試す可能性が高いです。
EURUSD
レジスタンス:0.9900, 1.0000, 1.0100, 1.0200, 1.0300
サポート:0.9800, 0.9700, 0.9600, 0.9500, 0.9250, 0.9000
横ばいの動きが続いており、最近はトレード機会が少ない状態です。木曜日のECB政策金利発表はボラティリティが高まり、短期的な逆張りトレードのチャンスになる可能性があります
EURJPY
レジスタンス:148.00, 149.90
サポート:144.00, 142.50, 141.00, 140.00, 138.50
2022年の最高値を更新しましたが、日銀が再び円買いをしたことから直近の上昇トレンドは終了しそうな状況になってきており、下値を試す可能性が高そうです。
GOLD
レジスタンス:1675, 1690, 1700, 1730, 1750
サポート:1640, 1617, 1612, 1600, 1560
先週の金曜日に米ドルの弱さを受け、GOLDはサポートを維持しました。現在は10期間移動平均線がレジスタンスとなっていますが、マーケットがそれをブレイクして上昇できれば、大幅な上昇に繋がる可能性があります。
WTI
レジスタンス:88.00, 92.50, 95.00, 100.00
サポート:81.30, 80.00, 76.00, 75.00
再び90ドルを目指した上昇の準備をしているように伺えます。買いシグナルは、10期間移動平均線をブレイクしたタイミングです。
DOW
レジスタンス:31500, 32000, 32650, 33000, 34000
サポート:30000, 29000, 28500, 27500, 26500
現在、堅調に推移しており、中期的には高値更新の可能性があります。短期的に見ると買われ過ぎの状態になっているため、一度下落を待ってから買いで入るのが最善のようです。
NIKKEI 225
レジスタンス:27400, 28000, 28750, 29000, 29250, 29400, 30000
サポート:26500, 26000, 25500, 25000, 24500
DOWが大幅に上昇したにもかかわらず、N225は今月の高値のレジスタンスを破れなかったため、現時点ではレンジトレードを継続するのが最善です。