先週のニュース
トレーダーが積極的に売買するような新しい情報はほとんどなく、マーケットは静かな1週間となりました。DOWは最近買われすぎていたことから予想通り下降しました。また、最近活発であるUSDJPYは米国の長期金利の上昇が止まっていることから下値を試し続けていています。GOLDとWTIはボラティリティが上昇し始め、トレーダーの関心を再び集め始めました。
米国FRBは予想通り、政策金利を4.00%に引き上げました。最近のFRB幹部は大幅な金利引き上げが終わりに近づいていることを示唆しており、その結果、米ドル安と株高が起こっています。10月米非農業部門雇用者数は予想を上回り、通常ならドル高となるところでしたが、FRB当局が金利上昇を抑制すると話したことが注目され、ドル高とはなりませんでした。
今週のトピック
米非農業部門雇用者数の翌週はいつも経済指標の発表が少なく、静かな週となります。また、主要なマーケットのチャートが横ばいを指しており、一層静かになる可能性があります。今週最も注目したいマーケットはGOLDとWTI、さらなる米ドル安が大きな上昇の引き金になる可能性があります。
今年のマーケットは非常に活発で、短期、長期ともに取引に適した機会が多くありました。マーケットが静かになったときは忍耐強く、損失を出さないようにすることが重要です。マーケットがいつトレンドになるかを予測することは難しいため、ブレイクアウト戦略は避けておいた方が安全です。サポートやレジスタンスがブレイクするまではレンジで取引し、その後、マーケットが移動平均線に戻ってきてからトレンドに従うのです。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:148.00, 150.00, 155.00, 160.00
サポート:145.00, 144.00, 142.00, 140.00
やや下落トレンドではあるもののレンジの状態が続いています。買いポジションの利益確定が続いているため、今週も下値を試す展開になることが予想されます。
GBPJPY
レジスタンス:170.00, 171.25, 175.00, 180.00, 190.00
サポート:165.00, 160.00, 157.00, 155.00
先週、マーケットは170を超えることができないまま終わりました。現在、マーケットはサポートに近いため、10日間移動平均線に戻るのを待ってから売るのが最善です。
EURUSD
レジスタンス:1.0000, 1.0100, 1.0200, 1.0300
サポート:0.9900, 0.9800, 0.9700, 0.9600, 0.9500, 0.9250, 0.9000
先週、レンジ取引が続きましたが、今週もトレンドを生み出すようなニュースが少ないため、レンジ取引を継続するのが最善です。
EURJPY
レジスタンス:147.75, 149.90, 155.00, 160.00
サポート:144.00, 142.50, 141.00, 140.00, 138.50
数週間レジスタンスに近いところにありましたが、マーケットは下降トレンドになりつつあるため、今週は売りの機会を探すのが最善策となりそうです。
GOLD
レジスタンス:1690, 1700, 1730, 1750
サポート:1630, 1617, 1612, 1600, 1560
2年前の安値で3回サポートされた後、先週の週明けに急速に上昇しました。短期的には下落、中期的には上昇する可能性が高いと思われます。
WTI
レジスタンス:92.50, 95.00, 100.00
サポート:87.00, 85.00, 81.30, 80.00, 76.00, 75.00
WTIは上昇トレンドにあるもののレジスタンスに近いため、このレベルで小さくストップを設定して売るか、下落を待ってから買うのが最善です。
DOW
レジスタンス:33000, 34000, 34300, 35000
サポート:31725, 31000, 30000, 29000, 28500, 27500, 26500
マーケットは現在10日間移動平均線まで戻ってきており、次の動きの予測が難しい状況となっています。今週はマーケットがトレンドを形成するまでは、強気で売り、買いは弱気で臨むのが良さそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:28000, 28750, 29000, 29250
サポート:27000, 26500, 26000, 25500, 25000, 24500
先週は静かな取引状況が続きました。最近レジスタンスブレイクに失敗しているため、今週は下がると思われます。