先週のニュース
マーケットは慌ただしい2週間の後、レンジへ移行した1週間となりました。先週の主だったニュースはどれもマーケットに大きな影響を与えることはありませんでした。FTXは暗号通貨市場の評判を悪化させ、予想通り倒産となりました。米国・小売売上高が予想を若干上回ったことは米国経済が依然として好調であることを示しています。米国・11月生産者物価指数は、米国のインフレが鈍化の兆しを見せていることを示しており、これもまた良い兆候となっています。
株式市場と為替市場は静かでしたが、商品先物のボラティリティは上昇し続けています。中国の需要減退を懸念してWTIが10%も下落しています。GOLDは利益確定の売りに押され、10日間移動平均線まで下落しましたが、中期的な見通しとしては依然としてポジティブな状態です。
今週のトピック
木曜日は感謝祭のため米国市場は休場、また今週は主だった経済指標発表もないことから、マーケットは横ばいに推移する可能性が高そうです。米国のインフレ率が予想を下回るという最近の数字は、マーケットの中期的な見通しとしてはポジティブな要素となっています。短期的には、マーケットは次の方向性を決定づける大きなニュースを探している状態です。木曜日のFOMC11月議事録発表が今週の焦点となり、この時ばかりはボラティリティが高まりそうです。
最近の大きな動きを受けて、多くの市場は10日移動平均線から離れ、トレーダーは先週、慎重になっていた。現在、市場は移動平均線に近づきつつあり、トレーダーは次の大きな動きへの準備を進めている。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:141.00, 145.00, 148.00, 150.00
サポート:139.00, 137.70, 137.00, 135.00, 132.00
マーケットは140.00付近のサポートに戻り、横ばい相場となっています。しかし中期的な下降トレンドは依然として強いため、現時点では売りの機会を探すのが最善です。
GBPJPY
レジスタンス:167.50, 170.00, 171.25, 175.00, 180.00
サポート:165.50, 165.00, 163.00, 160.00, 157.00
英国政治の安定はGBPJPYの助けとなります。10日間移動平均線は横ばいのため、今週はレンジ取引が最良の戦略となりそうです。
EURUSD
レジスタンス:1.0400, 1.0500, 1.0600
サポート:1.0250, 1.0200, 1.0100, 1.0000, 0.9900
売り手がマーケットに戻ってきています。欧州経済の見通しが米国よりはるかに悪いことを考えると、今週のマーケットはさらに下落すると予想されます。
EURJPY
レジスタンス:145.50, 147.00, 148.35, 149.90, 155.00
サポート:143.50, 142.50, 141.00, 140.00, 138.50, 137.35
現在、10日間移動平均線が横ばいのため予測が困難な状態です。しかしながら今週は上がるよりも下がる可能性が高そうです。
GOLD
レジスタンス:1770, 1786, 1800, 1806
サポート:1730, 1700, 1675, 1650
価格は10日間移動平均線に戻ってきているため、今週も不安定な状態となりそうです。最近のトレンドは強いため、価格が10日間移動平均線より上にある場合は買い、10日間移動平均線より下にある場合は売るのが最善です。
WTI
レジスタンス:84.00, 90.00, 92.50, 95.00, 100.00
サポート:78.00, 75.00, 73.00, 67.00
最近の下落は、短期トレーダーにとっては9月に記録したサポート付近で買う機会となるものです。中期トレーダーにとっては、トレンドに従い、10日間移動平均線に近いところで売却するのが最善です。
DOW
レジスタンス:34000, 34300, 35000
サポート:33000, 32000, 31725, 31000, 30000
今週の木曜日は米国の祝日のため、静かな週になると思われます。今週は今年8月に記録した高値を試す可能性が高いため、買いに集中するのが良さそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:28350, 28750, 29000, 29250
サポート:27750, 27000, 26500, 26000, 25500, 25000, 24500
10月からの上昇トレンドは依然として強く、今週もマーケットが下がってきたところを買うのが最善な戦略となりそうです。