先週のニュース
先週、最も注目を集めたマーケットは、今年に入って大きな損失を被ったものの、力強く上昇した米国株でした。米国のインフレ率が予想をやや下回り、米国の成長率が予想を下回ったことから、米国の長期金利は低下しました。
コモディティはWTIがレジスタンスラインを上回って巻き返し続け、GOLDは現在、上昇トレンドを築き始めています。米国の10年金利が3.0%を維持できず2.75%まで低下したことから、米ドルはほとんどの通貨に対して弱くなりました。
マーケットが夏休みに近づき、インフレ懸念が最大レベルに達したように見受けられるため、全体としてはかなり静かな週となりました。このところボラティリティが高止まりしているため、6月中にボラティリティが低下しても何ら不思議なことではありません。
今週のトピック
月曜日は米国の祝日で、米国では非公式な夏の始まりとなるため、今週はゆっくりとしたスタートとなりそうです。しかし、今週は米国雇用統計05月の発表があり、通貨が狭いレンジの状態から脱するのに役立つかもしれず、忙しさが予想されます。
今週は、コモディティと株価指数の取引機会が多くなりそうです。株価指数は非常に強く上昇しているため、今年の株式の下降トレンドに沿った良い売り場となる可能性があります。GOLDとWTIは再び大きく上昇する可能性があり、注視する必要があります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:127.50, 129.50, 130.00, 131.25, 135.00
サポート:126.25, 125.00
最近の下落トレンドは続いており、127のサポートを破ったため、この下落トレンドは継続する可能性が高いです。次の主要なサポートは125で、6月中に試される可能性があります。反対に、米国の経済指標が良好であれば10日移動平均線を一気に上抜ける可能性もあります。
GBPJPY
レジスタンス:162.25, 163.60, 164.25, 165
サポート:158.30, 155.50, 151.00, 150.00
静かな1週間を経て、先週と同じ水準にあります。三角持ち合いの状態になってきており、この状態では次の動きを予測することは困難です。今週もレンジ取引機会を探すのが賢明です。
EURUSD
レジスタンス:1.0765, 1.0800, 1.0900
サポート: 1.0650, 1.0600, 1.0500, 1.0450, 1.0350
先週の大幅な上昇を維持し、米国の長期金利の低下傾向が続く中でも、少し押し上げらた形となりました。欧州経済はまだ弱いため、ここ最近の上昇はEURUSDを売るチャンスに見えます。
EURJPY
レジスタンス:137.00, 138.25, 140.00, 145.00
サポート: 135.00, 134.00, 132.50, 131.50, 130.00, 129.00
過去2週間、137.00を上回ることができなかったため、ここから下を試す可能性が高まっています。
GOLD
レジスタンス:1870, 1885, 1900, 1913, 1950
サポート:1850, 1830, 1800, 1799, 1780, 1750
米国の金利低下が買い手の市場回帰を促し、先週はGOLDがプラスに転じました。10日移動平均線がサポートとして機能し続けており、このサポートが今週もマーケットを押し上げる可能性があります。
WTI
レジスタンス:115.75, 125.00
サポート:112.00, 110.25, 106.00, 100.00, 99.50
現在、レジスタンスラインを上回って推移しており、125ドルを6月中に再度試すであろうと、トレーダーの間で再び人気のマーケットとなっています。
DOW
レジスタンス:34000, 35500, 35850, 36000
サポート:32500, 32000, 31500, 30500, 30000 , 29500
米国消費に関する好材料が最近の下落トレンドを打ち破り、米国株式は非常に好調な1週間となりました。マーケットは大きく上昇しており、今年は6月以降、短期金利が上昇するため、更なる上昇は難しそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:27500, 27750, 28000, 28700, 29000, 30000
サポート:26500, 26000, 25500, 25000
外国株高に助けられ、大幅な下落から回復しました。27500円がレジスタンスとなり、6月中には下値を試す展開になりそうです。