先週のニュース

ウクライナとロシアの戦争による最初の衝撃から先週の株式は好調な1週間となりました。世界の大半はウクライナを支持していますが、関与し過ぎると問題が大きくなる恐れがあります。マーケットは戦争の最悪の事態を織り込み済みのため、先週はウクライナで戦争が始まった当初の動きを反転させる動きとなりました。

先週の主なニュースは、米国の政策金利が0.25%引き上げとなったことです。インフレ圧力の高まりを受け、米国では4年ぶりの利上げとなりました。マーケットは現在、年末までに金利が2~3%になると予想しています。

FOMCとウクライナ情勢を除くと、マーケットが注目するような経済ニュースはほとんどありませんでした。米ドル/円は年初来高値を更新し、英ポンドも最近の下落から回復しましたが、ユーロはまだ圧力を受けている状態です。原油と金は利益確定売りに押され下落しました。

今週のトピック

今週は主要な経済指標の発表はあまりなく、最も重要なのは水曜日の英国の消費者物価指数と木曜日の欧州の購買担当者景気指数です。

ウクライナとロシアの和平交渉の可能性が注視され、マーケットに急激な変動を引き起こす可能性があるため、トレーダーは警戒する必要があります。トレーダーは先週のFOMC後、一部のFRB議長が年内に何回利上げを行う可能性があるか、追加コメントを出すかどうかに注目しています。

先週、株式市場は非常に強い反発を見せましたが、多くのトレーダーが長期的な上昇を続けたいと考えているため、このトレンドは続く可能性があります。USDJPYは120円程度で推移する可能性があり、日銀が円安の阻止を検討することになるかもしれません。

チャート分析

USDJPY

レジスタンス:120.00, 122.00, 125,00
サポート:118.70, 118.00, 116.40

USDJPYは強い上昇トレンドが続く中、重要な120レベルを試す可能性が見えてきました。マーケットに多くの買いのストップオーダーが入る可能性があり、120を超えると一気に急騰する可能性があります。円安は日銀がそれ以上の上昇トレンドを阻止するため、マーケットに介入することを意味しており、そうなると一層ボラティリティが高まる可能性があります。

GBPJPY

レジスタンス:158.20, 160.00, 165.00
サポート:155.00, 152.50, 151.00, 150.00

GBPJPYは6年前の高値となった重要なレジスタンス近くまで戻ってきています。今週は英国の消費者物価指数が注目され、これが上昇のきっかけとなる可能性があります。158.20のレジスタンスを上回らない限り、レンジトレードが最善策となりそうです。

EURUSD

レジスタンス:1.1140, 1.1300
サポート:1.1000, 1.0800, 1.0645

先週、EURUSDはようやく下落トレンドから抜け出しましたが、ウクライナでの戦争が影響し、更なる上昇は難しい状態です。今週は経済指標発表がほとんどなく、和平交渉に進展がない限り、マーケットは横ばいで推移することが予想されます。

EURJPY

レジスタンス:133.25, 134.10
サポート:130.00, 128.50, 127.00

EURJPYはUSDJPYの急騰により最近強くなっており、更なる上昇の可能性があります。USDJPYが重要なレジスタンスに近付いていること、ウクライナ戦争が続いていることを考えると、今週は売りの機会を探すのがベストです。

GOLD

レジスタンス:1950, 2000, 2069
サポート:1915, 1900, 1895, 1875

先週、上昇トレンドが終了し、多くのトレーダーが買いポジションを決済したため、金は大きく下落しました。金のトレンドは強く出る傾向があり、テクニカル指標が下を向いていることから今週は更に下落する可能性があります。

WTI

レジスタンス:125, 126, 150
サポート:100, 92.30, 90, 85

WTIは極めて高いボラティリティが続いており、短期トレーダーにとって絶好のマーケットとなっています。先週は100ドル割れを試しましたが、ウクライナでの戦争が続いているため、すぐに反発しました。マーケットは非常に高いレベルであるものの、WTIは非常に強いトレンドを持っているため、更なる上昇の可能性があります。

DOW

レジスタンス:34800 , 35000, 35500
サポート:34000, 33000, 32350

先週の米国株はウクライナでの戦争継続にも関わらず政策金利の引き上げがあったため、大幅な上昇を示しました。それまでのマーケットは売られ過ぎだったため、多くのトレーダーがその恩恵を受けようと手仕舞いの動きを見せました。先週の大幅な上昇はマーケットが少し買われ過ぎていることを意味しており、今週は横ばいから下降する可能性が高い予想です。

NIKKEI 225

レジスタンス:27500, 28000, 28750
サポート:26500, 26000, 25600

日経225は最近は何度も損失を出していましたが、ようやく良い週を迎えました。10日移動平均線から非常に大きなギャップがあるため、今週は下値を試す可能性が高まります。

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