先週のニュース
米国株式市場が大きく反発したことが先週の主なニュースとなりました。米国の経済指標が予想を下回ったため、一部のアナリスト達は7月の利上げ幅を0.75%ではなく0.50%と予想しました。FEDはインフレを懸念し、利上げによって景気をあまり悪化させたくないという考えを示しました。
米国の10年金利は3.0%近くまで低下したことで、株式に買いを促し、USDJPYの利益確定となる売りに繋がりました。WTIはトレーダーががストップ注文を狙い、100ドル割れを狙ったため、大きく下落しました。GOLDは静かな状態が続きましたが、間もなく大きな動きを見せる可能性があります。
今週のトピック
今週の経済指標発表はあまり多くありません。しかし、米国では経済指標発表がいくつかあり、米国経済の成長率が予想を下回るようであれば、大きな動きを見せる可能性があります。
イングランド銀行と欧州中央銀行の両首脳による講演は注意深く見守られ、マーケットに大きな動きをもたらす可能性があります。英国の次回の利上げに関する何らかの手がかりがあれば、大きな影響を与えると思われます。米国には夏が訪れます。人々が休暇を楽しむようになると、マーケットは閑散とし始める時期に入ります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:137.00, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:134.25, 133.00, 132.50, 131.25 130.00, 129.00, 128.00
先週も新高値を更新し、マーケットは140.00に向けて上昇を続けています。しかし、上昇トレンドの勢いは弱まり始めており、米国の長期金利が低下しているため、今週のマーケットは下値を試す可能性があります。
GBPJPY
レジスタンス:168.00, 168.75, 180
サポート:164.50, 161.50, 160.00, 158.30, 155.50
GBPJPYの状態はポジティブで、今週か来週には169.00の重要なダブルトップのレベルに到達する可能性があります。
EURUSD
レジスタンス:1.0600, 1.0700, 1.0765, 1.0800, 1.0900
サポート:1.0500, 1.0450, 1.0350
先週、米ドルが弱くなったため、EURUSDは現在、短期的にポジティブな見通しとなっています。しかし、EURUSDの中期的な見通しは弱く、マーケットが上昇した場合は売りエントリーすることが最善です。
EURJPY
レジスタンス:144.25, 145.00, 149.90
サポート:141.50, 140.00, 138.00, 136.00, 135.00, 134.00
短期的にはポジティブな状態です。144.50の重要なレジスタンスを再度試す可能性がありますが、今週のマーケットは大幅に上昇することはなさそうです。
GOLD
レジスタンス:1845, 1875, 1885, 1900, 1913, 1950
サポート:1815, 1800, 1799, 1780, 1750
過去2週間とても静かな状態であったため、今週は短期的に大きく動く可能性があります。マーケットが非常に静かであることを考えると、次の大きな動きを予測することは難しく、1815~1845のレンジブレイクアウトに追随することが最善です。
WTI
レジスタンス:110.00, 115.00, 119.00, 121.25, 125.00
サポート:101.00, 100.00, 99.50
先週は、今年前半の買いポジションを手仕舞う動きが続出しており、多くの売り圧力にさらされていました。今週は100ドル以下のストップを求めて、再び下値を試す展開となりそうです。
DOW
レジスタンス:32500, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート:30500, 30000 , 29500
30,000ドルのサポートを維持したことでマーケットは自信を持ち直し、再び大きく上昇しました。次のレジスタンスは現在の価格よりもはるかに高いため、今週はさらに上昇する可能性があります。しかし、中期的な見通しはまだネガティブな状態です。
NIKKEI 225
レジスタンス:27250, 28000, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート:26000, 25500, 25000
先週もレンジ取引されており、この状態は今週も続きそうなため、トレーダーにとって良い機会となりそうです。