先週のニュース
ビットコインの大幅な下落をきっかけに、リスク資産の売却が進み、マーケットは非常に不安定な展開となりました。ビットコインの大量の売りは、大手企業がビットコイントレーダーの短期的な保有資産の引き出しを止めようとした結果です。このビットコインの下落の影響を一番大きく受けたのは米国株で、週明けには5%下落しました。
FOMCではインフレ抑制のため1994年以降最多となる0.75%の利上げが行われ、イングランド銀行でも0.25%の利上げが行われました。利上げは予想されていましたが、トレーダーが将来の利上げのタイミングを予測していたため、高いボラティリティとなりました。
金曜日の日銀金融政策決定会合は、黒田総裁が低金利を維持するため、国債をさらに購入すると約束したことから、ボラティリティが非常に高まる結果となりました。日本のインフレ率は海外に比べて上昇していますが、それでもまだ低く、金利の引き上げの必要性には迫られていません。
今週のトピック
先週の非常に不安定な動きを経て、今週のマーケットはかなり静かになると思われます。今週は米国の祝日で始まることも重なり、トレーダーは先週起こったことを分析する時間を持つことが最善の行動となります。今週は主要な経済指標の発表もなく、マーケットの動きは直近のニュースに対するトレーダーの意見に左右されるものとなります。
今週はビットコインが2万ドルという非常に重要なサポートにあるため、注意深く見守る必要があります。ビットコインの動きは、マーケットのセンチメントに大きな影響を与え、さらなる下落は、米国株やGBPJPYなどを押し下げる可能性があります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:135.57, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:133.00, 132.50, 131.25 130.00, 129.00, 128.00
先週の日銀会合前後は、円安が大きな問題となり、相場変動が大きくなりました。上昇トレンドはまだ強く、今週は高値更新が期待されます。
GBPJPY
レジスタンス:168.60, 180
サポート:162.50, 160.00, 158.30, 155.50
現在、広いレンジ内にあります。次の大きな動きを読むことは難しく、逆張り戦略を用い、弱気になったら買い、強気になったら売ることが最善です。
EURUSD
レジスタンス:1.0500, 1.0600, 1.0650, 1.0700, 1.0765, 1.0800, 1.0900
サポート:1.0400, 1.0350
先週、マーケットは重要な局面で跳ね返されましたが、今週も下降トレンドは継続し、1.0350を再び試す動きとなりそうです。
EURJPY
レジスタンス:145.00, 149.90
サポート:140.00, 138.25, 136.00, 135.00, 134.00
移動平均線は横向きでレンジ相場を示しています。今週もこの状態は続きそうです。
GOLD
レジスタンス:1875, 1885, 1900, 1913, 1950
サポート:1823, 1800, 1799, 1780, 1750
USDJPY、米国株式、ビットコインのボラティリティが高いため、現在、多くのトレーダーがGOLDに興味を寄せていません。マーケット心理を考慮すると、GOLDは短期的に上がろうとする動きがありそうです。
WTI
レジスタンス:113.00, 119.00, 125.00
サポート:106.00, 100.00, 99.50
先週、再び121のレジスタンス超えに失敗し、上昇トレンドが崩れました。下落幅が非常に大きく、短期的には10日移動平均線まで戻す可能性が高そうです。
DOW
レジスタンス:30650, 31350, 32000, 32500, 33500, 34000
サポート:29500, 29000, 28500
トレーダーがリスク資産から撤退し続ける中、DOWはついに30,000ドルを割り込みました。短期的には、今週はもう少し上値を試すかもしれませんが、強い下降トレンドに乗るには絶好の機会になりそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:26625, 27000, 28000, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート:25500, 25000
DOWとは異なり、日経平均株価は円安が日本企業を助け、重要なサポートに支えられました。今週は高値更新と10日移動平均線への戻りが期待されます。