先週のニュース
トレーダーや投資家達の注目を最も集めたのはUSDJPYと米国株式でした。先週の最大のニュースは、米国の10年金利が3%を超え、日銀が金利上昇を止める介入の気配を見せなかったため、USDJPYが急騰したことでした。
金曜日に発表された米国の消費者物価指数は、予想の+0.6%に対して+1.0%となり、インフレ懸念は現在も高まり続けています。これは過去40年間で最も高い状態です。インフレと金利上昇への懸念から、米国株式は今年1月以来の最悪の週となりました(ダウ-5%、ナスダック-7%)。WTIはゆっくりと上昇を続け、ウクライナ戦争への懸念が続く中、これもマーケットを心配させています。
今週のトピック
FEDとイングランド銀行が共に、インフレ率の上昇に対応するための利上げを実施するため、マーケットにとって非常に重要な週となります。FEDは米国金利を0.5%から1.5%、イングランド銀行は0.25%から1.25%引き上げると予想されています。トレーダーが次の利上げの規模を見極めるため、この発表でボラティリティが高まりそうです。
米国株式は再び重要なサポートラインに近づいており、これを割ると新規投資家によるパニック売りが発生する可能性があります。マーケットの重要人物の多くが弱気であるため、マーケットが大幅に下落した場合、買いたいと思う人はほとんどいないかもしれません。
日銀は金曜日に金融政策を決定する会合を開きます。この会合で金利が変更されることはありませんが、黒田総裁の弱気な発言を考えると、近いうちに円を買う可能性があるかどうか、非常に注意深く見守ることになりそうです。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:135.00, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:133.00, 132.50, 131.25 130.00, 129.00, 128.00
日銀の円売りの介入は未だなく、USDJPYは上昇を続け、今週中には135.00を超え、140までほとんどレジスタンスがないように見えます。
GBPJPY
レジスタンス:169, 180
サポート:165.00, 162.50, 160.00, 158.30, 155.50
マーケットは6年前の高値を超えることができず、先週末には大きく売られることとなりました。しかし円安は続くと思われるため、横ばいの値動きになる可能性が高そうです。
EURUSD
レジスタンス:1.0650, 1.0700, 1.0765, 1.0800, 1.0900
サポート: 1.0500, 1.0450, 1.0350
再び下落トレンドとなり、米国の金利上昇に伴ってこのトレンドは継続されそうです。短期的には売られ過ぎているため、売りのポジションを建てるには戻りの上昇を待つことが最善です。
EURJPY
レジスタンス:145.00, 149.90
サポート:140.00, 138.25, 136.00, 135.00, 134.00
先週の始めに急騰したマーケットは、その後10日移動平均線にある重要なサポートに戻りました。今週は再び上昇を試す展開が予想されます。
GOLD
レジスタンス:1875, 1885, 1900, 1913, 1950
サポート:1845, 1823, 1800, 1799, 1780, 1750
先週の金曜日、多くのショートポジションの手仕舞いの動きにより急速に上昇しました。しかし、マーケットはまだレンジ内にあり、米ドルも強いことから、今週のGOLDはあまり上昇しそうにありません。
WTI
レジスタンス:121.50, 125.00
サポート:116.00, 113.00, 110.00, 106.00, 100.00, 99.50
WTIは現在も上昇を続けており、ウクライナ戦争の供給懸念が残っていることから、今月中に125を試す可能性がありそうです。
DOW
レジスタンス:32500, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート:31000, 30500, 30000 , 29500
高インフレ率の数字がDOWを再び大きく下落させ、最近のDOWの強さは短命に終わりました。DOWはまだ下げ続けるように見え、今月中には重要なサポートである30,500を割る可能性が非常に高まっています。
NIKKEI 225
レジスタンス:27500, 27750, 28000, 28700, 29000, 30000
サポート:26500, 26000, 25500, 25000
円安は日経に有利ですが、DOWが大きく下落すると日経もそれに伴って下落します。上昇トレンドは横ばいから下降に転じる可能性が高そうです。