先週のニュース
マーケットは比較的静かな週でしたが、重要となる新しいトレンドが始まりました。今、経済成長についてより関心を持ち始めている状態です。先週の最も重要な経済指標であった米国のISM製造業景気指数は、予想を大きく下回る結果となりました。米国経済成長への懸念から10年金利は3.0%を下回る結果となっています。
USDJPYの上昇トレンドは短期的に終了したように見えるため、現在、大口トレーダーは買いトレーダーの強制ロスカットを狙っています。DOWは1962年以来、最悪のパフォーマンスで上半期を終えました。ビットコインに対する懸念は依然として残っており、マーケットは重要な2万ドルレベルを下回ったままです。この状態は全マーケットのセンチメントに影響を与えています。
今週のトピック
今週の月曜日は米国が祝日のため、マーケットは静かにスタートします。数年にわたるコロナ規制の後の夏を楽しもうと、今後数週間はマーケットのボラティリティが低下することが予想されます。マーケットの小さな値動きを探すため、トレード戦略を調整することは有益になるかもしれません。
今週の最も重要な経済指標は、7日(木)の早朝に発表されるFOMC議事録です。先月6日の雇用統計から米国経済がさらに弱体化するかどうかの見通しがここに記されます。トレーダーが次の利上げ規模を把握する手がかりとするため、マーケットが大きく動くきっかけになります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:135.50, 137.00, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:134.25, 133.00, 132.50, 131.25 130.00, 129.00, 128.00
米国の経済成長に対する懸念がUSDJPYの強い上昇トレンドを崩しています。今週、買いポジションを手仕舞う動きから、135を割り込むことを期待したいところです。
GBPJPY
レジスタンス:165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート:161.50, 160.00, 158.30, 155.50
リスクオフの心理がGBPJPYを苦しめており、今週はさらに弱含みとなりそうです。売りポジションを持つトレーダーがいる中で、重要なサポートとなる160は今月中に試される可能性があります。
EURUSD
レジスタンス:1.0500, 1.0600, 1.0700, 1.0765, 1.0800, 1.0900
サポート:1.0350, 1.0300, 1.0200
先週のEURUSDは20年来の安値となり、何とか重要なサポートを維持しました。しかし、このサポートが強力であったとしても、下降トレンドはより強く、今月は一層低いレベルが予想されます。
EURJPY
レジスタンス:142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート:140.00, 138.00, 136.00, 135.00, 134.00
144の上抜けを3回失敗しており、これは弱気のサインとなります。直近の下降トレンドに従って今週は売りのチャンスをうかがうのが最善です。
GOLD
レジスタンス:1815, 1845, 1875, 1885, 1900, 1913, 1950
サポート:1795, 1785, 1780, 1750
静かな数週間を経た後、GOLDはようやく動き出しました。マーケットは今年の安値であり重要なサポートを維持しましたが、今もなお弱気の状態です。今週は大口トレーダーがマーケットを押し下げようとしているため、さらなる売りが予想されます。
WTI
レジスタンス:110.00, 112.50, 115.00, 119.00, 121.25, 125.00
サポート:103.00, 101.00, 100.00, 99.50
WTIのボラティリティは先週も高く、広いレンジに内にあります。下値の可能性が高く、売りのチャンスに集中した方が良さそうです。
DOW
レジスタンス:31900, 32500, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート:30425, 30000 , 29500
先週、再び強い圧力を受け、一番悪い状態で今年の前半を終えました。短期投資家は、下降トレンドが終了したことを期待して、買おうと思うかもしれませんが、ファンダメンタルはまだ悪く、今月はさらに下落する可能性があります。
NIKKEI 225
レジスタンス:26600, 27250, 28000, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート:26000, 25500, 25000
先週、円高が売りを一層促し、悪い週となりました。7月は売りが優勢となりそうです。