先週のニュース
先週の月曜日、米国の休場をきっかけに今年も夏の取引状況が始まりました。FX市場のハイライトは、投機筋が1.000を試すことを狙ったEURUSDの売りとなりました。金曜日に発表された米国の雇用統計が大幅に改善されたことを受けて、USDJPYは再び上昇しています。
株式市場は景気後退の可能性に対する懸念が減少して、再び上昇を始めました。最も大きく動いたのはコモディティでした。中でも、GOLDはテクニックの見通しが悪いとされ、多くのロングポジションが解消となり、大きく下落しました。また、経済成長の鈍化が需要に打撃を与えるとマーケットが懸念していることから、WTIも100ドルを割り込みました。
今週のトピック
現在、マーケットにはニュースがほとんどなく、静かな状況が続くと予想されます。注目されるのは、水曜日に発表される米国の消費者物価指数です。最近はインフレに対する懸念は落ち着いていますが、現状の高いインフレ率は、懸念を再燃させ、マーケットの下落を引き起こす可能性があります。
金曜日は経済指標発表が多く控えており、目まぐるしい一日となりそうです。金曜日の朝には中国の実質GDP第2四半期が発表されますが、これは中国経済の強さを示す重要な指標であり、トレーダーは注意深く見守る必要があります。金曜日の夜には、米国の小売売上高と、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表されます。特に、ミシガン大学消費者信頼感指数は、米国の景気後退の可能性を懸念しているトレーダーにとってとても重要な指標となります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:137.00, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:135.00, 134.25, 133.00, 132.50, 131.25 130.00, 129.00, 128.00
米国の景気後退懸念が減少するのにつれ、マーケットはレンジ取引を継続しながら、若干の上昇を試すと思われます。
GBPJPY
レジスタンス:165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート:161.50, 160.00, 158.30, 155.50
直近の160.00でうまくサポートされましたが、マーケットはレジスタンスに近づいており、現在は売りの機会を探すことが最善と思われます。
EURUSD
レジスタンス:1.0300, 1.0350, 1.0500
サポート:1.0070, 1.0000, 0.9900
先週は欧州の経済状況の悪化から大きく下落し、トレーダーは1.000割れで押し目買いを入れています。現状、マーケットはやや売られすぎているため、売りはマーケットの上昇を待ってから行うのが得策です。
EURJPY
レジスタンス:140.00, 142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート:137.00, 136.00, 135.00, 134.00
先週、6月からのサポートを割り込んだため、見通しが悪い状態となっています。10日移動平均線に戻ってから売る戦略は、有益なエントリーポイントになるかもしれません。
GOLD
レジスタンス:1770, 1785, 1800, 1820, 1845
サポート:1725, 1700, 1675, 1646
長期トレーダーが買いポジションを手仕舞ったため、ボラティリティはついに上昇しました。さらなる損失を出さないためにも、今週はトレンドトレードを行うのが最善です。
WTI
レジスタンス:104.00, 110.00, 112.50, 115.00, 119.00
サポート:100.00, 95.00, 93.00
ついに100ドルを割り込み、大量の売りが発生しました。マーケットはすぐに100ドルを超えて回復しましたが、今週は再び100ドルを下回って下値を試す可能性がありそうです。
DOW
レジスタンス:31900, 32500, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート:30425, 30000 , 29500
悪い材料が少なかったことが買いを誘い、プラスに転じました。しかし、マーケットは未だレンジ内にあり、レジスタンスにも近いため、今週、大きな上昇は期待できません。
NIKKEI 225
レジスタンス:26600, 27250, 28000, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート:26000, 25500, 25000
日経は静かなまま、DOWに追随する形でレンジ相場が続いています。レンジトレード戦略に従うことが現状、一番良さそうです。