先週のニュース
先週の水曜日（1/18）に開催された日銀政策決定会合では、現在の金融政策の現状維持が決定された。そのため、為替市場ではドル買いとなりドル円は上昇、株式市場では低金利政策が維持されるため日経平均も上昇となった。ドル円は発表直後131.50円まで急騰したが、上昇は継続せず、再び130円台を割り込む展開となった。また、米小売売上高が予想を下回ったが、市場への影響は限定的だった。
材料となるニュースが少なく、市場は乱高下する展開となった。ダウ平均株価は、利益確定売りの動きにより年初来安値付近（33,000ドル付近）まで下落。金曜日（1/20）にウォラーFRB理事は、次回の会合で0.25％の利上げを示唆したことに株式市場は反応。ダウ平均株価はNY市場終盤で急騰し、プラスとなった終値を迎えた。利上げペースの減速期待から、ゴールドと原油（WTI）は週単位で上昇となった。
今週のトピック
今週は、中国の春節（旧正月）となるため、商品市場のボラティリティは低くなると予想されるが、為替相場や株式相場への影響は限定的となるだろう。今週の注目すべき経済指標は木曜日（1/26）に発表される「米GDP」と金曜日（1/27）に発表される「米PCEデフレーター」である。経済アナリストの多くは米国の2023年の成長予測を下方修正しており、GDPの結果が市場予想を上回れば、ドル買いが一気に強まることとなります。PCEデフレーターは、2月に開催されるFOMC（連邦準備制度理事会）で考慮される最後のインフレに関するデーターとなり、市場の関心が高まっています。PCEデフレーターの結果が市場予想を上回った場合、市場の金利予測が変更される可能性も否めません。
今週、ドル円は上昇の勢いが継続すると予想され、10月から継続している下降トレンドが終了となる可能性もある。ファンダメンタルズ的に考えるとドル円は上昇が継続すると考えられる一方、マーケット全体が売りに傾いている状況だ。ゴールドと原油は引き続き高いボラティリティが予想され、堅調に上昇することが見込まれる。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス：130.50, 131.50, 133.00, 134.00, 134.80
サポート：129.00, 127.50, 126.25, 125.00
先週、ドル円は10日移動平均線を上回って終値を迎えた。今週も、先週に続いて高値更新が期待できるだろう。
GBPJPY
レジスタンス：161.50, 162.30, 164.00, 165.00
サポート：158.60, 155.50, 155.00, 152.50, 150.00
ポンド円は主要なレジスタンスライン付近で終値を迎え、陽線となった。今週は、160円付近のレジスタンスラインをブレイクアウトする可能性がある。買いエントリーができる場面を探していきたい。
EURUSD
レジスタンス：1.0900, 1.0940, 1.1000
サポート：1.0800, 1.0780, 1.0730, 1.0600, 1.0500, 1.0400, 1.0300
年初から継続しているユーロドルの上昇トレンドは終わりの兆候が見え始めている。今週は、1.08ドルの支持線を割れるかどうかに注目して取引したい。
EURJPY
レジスタンス：141.00, 142.75, 144.00, 145.00
サポート：139.00, 138.00, 137.35, 135.50, 135.00, 133.50
今週もレンジ相場が継続しそうである。下がったら買い、上がったところを売る戦略で臨みたい。
GOLD
レジスタンス：1937, 1950, 1980, 2000
サポート：1910, 1900, 1875, 1864, 1845, 1820
ゴールドは10日移動平均線が支持線として機能している。今後、上昇を続けて2,000を試す展開が予想される。
WTI
レジスタンス：82.70, 84.00, 90.00
サポート：79.00, 77.00, 75.00, 70.00
原油は上昇基調が顕著になってきている。10日移動平均線付近での押し目買い戦略が良いだろう。
DOW
レジスタンス：34000, 34500, 35000, 35500, 36000, 36500
サポート：33000, 32500, 32000
先週、ダウ平均株価は利益確定による売り圧力により大きく下落した。しかし、強いサポートラインが残っているため、今週は再び上昇することが予想される。
NIKKEI 225
レジスタンス：27000, 27500, 28500
サポート：26250, 25500, 25000, 24500, 23500
日経平均株価は2023年の安値圏である25,500円付近でダブルボトムを形成した。現在は、買いが優勢となり上昇している。買われすぎ水準にあると考えられるため、10日移動平均線付近までの押し目を待ち、エントリーを検討したい。
