先週のニュース

米国の小売売上高が予想を上回り、CPIインフレ率は予想を上回り、PPIインフレ率は予想を上回る物価上昇を示すなど、米経済の底堅さを示す経済指標が相次いだ。この経済指標の発表を受けて、米10年債利回りは3.82%に再び上昇した。 米国の経済指標は予想を上回るデータが相次ぎ、トレーダーは取引に慎重にならざるを得らなくなっている。先週はほとんどのマーケットが横ばい相場となった。米10年債利回りが上昇を続けていることから、ドル円は上昇した。ドル高相場はファンダメンタル的に重しとなり、ゴールドの売りに拍車をかけた。株式市場は上昇を試みたが失敗し、ほぼ横ばいで週の終値を迎えることとなった。

今週のトピック

今週の月曜日は、米国は祝日となっており株式市場は休場だ。そのため、各マーケットは静かなスタートとなるだろう。いくつかの米経済指標が発表予定だが、注目されるのは、次回の政策金利に影響するFRB議事要旨の発表だ。欧州とイギリスではPMIデータの発表が予定されている。 今週はニュースが少ないため、テクニカル分析が最も重要となる。今週、ドル円は上値をトライすると予想されるが、節目となる135.00円のレジスタンスラインで利益確定が多くなることが予想され、反落する可能性に注意が必要だ。また、日米の株式は今月は静かであるため、ボラティリティが上昇し、下降する可能性がある。

チャート分析

USDJPY

USDJPYDailyFeb27
レジスタンス:137.50, 138.25, 140.00
サポート:135.00, 134.00, 133.00, 132.25, 131.00, 130.00 ドル円は主要な抵抗線であった135.00円を上回り、3月には140円を目指して上昇する可能性がある。

GBPJPY

GBPJPYDailyFeb27
レジスタンス:164.00, 165.00, 167.50, 169.50
サポート:161.75, 160.00, 157.50, 156.70, 155.50 ポンド円はドル円が上昇しているため、短期的な取引チャンスの機会が多い週となりそうである。

EURUSD

EURUSDDailyFeb27
レジスタンス:1.0600, 1.0700, 1.0800, 1.0900
サポート:1.0500, 1.0400, 1.0300, 1.0200 米国の長期金利の上昇によってドル買い相場となり、ユーロドルの下降トレンドの勢いは強くなっている。1.0500ドルでのサポートが期待されるが、中期的には価格は下降していくことが予想される。

EURJPY

EURJPYDailyFeb20
レジスタンス:144.15, 145.00, 146.75, 147.50, 148.50
サポート:143.00, 142.00, 140.00, 139.50, 138.00 ユーロ円は、144.15円のレジスタンスを下回っていますが、ドル円の上昇により、ユーロ円も今週は上昇することが予想される。

GOLD

XAUUSDDailyFeb20
レジスタンス:1818, 1830, 1850, 1870, 1890, 1900
サポート:1800, 1775, 1760, 1745 先週、ゴールドは上昇を試みましたが、ドル高により売り圧力が再び強くなった。現在の下降トレンドは強いままであり、米経済指標の弱い数字がない限り、下落基調は続きそうだ。

WTI

XTIUSDDailyFeb20
レジスタンス:77.50, 80.50, 82.70, 84.00, 90.00
サポート:73.80, 72.50, 70.00, 66.00 原油は安値を試しましたが、再び反発したため、横ばいの値動きが続くと予想される。

DOW

DJIUSDDailyFeb20
レジスタンス:33500, 34000, 34500, 35000, 35500, 36000
サポート:32500, 32000, 31000, 30500, 30000 ダウ平均株価は米国のインフレが高止まりしていることが浮き彫りになっており、弱気になりつつある。レンジ取引状態が続く可能性が高いが、32500ドルのサポートラインをブレイクアウトすると、一気に下落する可能性がある。

NIKKEI 225

JPXJPYDailyFeb20
レジスタンス:27500, 28000, 28300, 28500
サポート:27000, 26250, 25500, 25000, 24500 ドル円が上昇している関係で日経平均株価はダウ平均株価のように下落していない。ただし、ドル円が上昇しても大きな値幅は期待できず、レンジ相場が継続すると予想する。
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