先週のニュース
先週は多くのマーケットで不安定な状況が続きました。週明けのUSDJPYは、米国10年金利の低下を受けてロングポジションが解消されたことで大きく下落しました。しかし、米国・ISM製造業景気指数が予想を上回って良かったことで、週の半ばには下落の流れが変わり始め、その後、米国・雇用統計が予想を大きく上回った(結果+52. 8万人 / 予想 +24.9万人)ことが後押ししてUSDJPYは爆発的に上昇しました。
株式市場ではセンチメントが改善され、一週間を通して上昇し続けました。米国・雇用統計の結果、株式市場は売られましたが、まだ上昇トレンドの中にいます。英国の英中銀政策金利ではインフレ上昇を阻止するため、金利が0.50%から1.75%に引き上げられました。英国の中央銀行が高いインフレと経済減速の警告を発表したことは、GBPJPYにとってマイナス要因となりました。
今週のトピック
先週の米国・雇用統計発表後の大きな値動きを受け、今週は多くの取引が行われるはずです。短期的に見ると、USDJPYは急騰し過ぎたことから下落トレンドが続く可能性があります。株式市場は重要なレジスタンスに近づいており、DOWが33000ドルを超えることができるかどうかによって、急速に上昇する可能性も下落する可能性も含んでいます。
今週は重要な経済指標発表がいくつか予定されています。水曜日は米国・消費者物価指数、金曜日は米国・ミシガン大学消費者信頼感指数の発表があります。今週の日本は祝日がありますが、マーケットには影響なく、ボラティリティは高いままとなりそうです。現在のマーケットはトレンドが急速に変化することがあるため、トレードで成功するには、小さなストップと大きなターゲットを使うことに集中することが重要です。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:135.50, 137.50, 139.30, 140.00, 145.00, 147.50
サポート:134.00, 132.50, 131.50, 130.50
先週金曜日の米国・雇用統計後、大きく上昇したにもかかわらず、USDJPYは現在も下降トレンドの最中です。今週は134.00まで戻り、さらに下がる可能性があります。
GBPJPY
レジスタンス:164.00, 165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート:161.00, 160.00, 159.50, 158.30, 155.50
先週末、米国の雇用統計に助けられましたが、マーケットは依然として弱気であるため、今週は売りの良い機会が訪れそうです。
EURUSD
レジスタンス:1.0300, 1.0360, 1.0500
サポート:1.0100, 1.0000, 0.9950, 0.9900
先週は静かだった数少ないマーケットの一つです。今週はトレーダーが他のマーケットに集中し、レンジの状態が続くと思われます。
EURJPY
レジスタンス:138.00, 140.00, 142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート:136.00, 135.00, 134.00, 133.30, 132.60
EURUSDが静かであるため、EURJPYはUSDJPYと同様の動きを見せています。今週もUSDJPYと同様に下値を試す可能性が高そうです。
GOLD
レジスタンス:1794, 1800, 1820, 1845, 1875
サポート:1764, 1735, 1715, 1700, 1697, 1675, 1646
ここ数週間、力強い上昇を見せてくれましたが、先週の金曜日の米国の給与計算がマイナスであったため、今週は横ばいから下降すると思われます。
WTI
レジスタンス:93.00, 96.00, 100.00, 104.00
サポート:86.50, 85.00, 80.00
先週は非常に悪い週となり、多くのトレーダーが弱気になっています。しかし、86ドルのサポートがまだあるため、今週は上昇する可能性が残されていますが、86ドルを割った場合は大きく下落する可能性もあります。
DOW
レジスタンス:33000, 33300, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート:32500, 32000, 31500, 31000, 30000 , 29500
先週、10日間移動平均線をサポートに堅調に推移しました。現在も上昇トレンドは強く、さらに上昇する可能性があります。しかし、悪いニュースが入ってマーケットが32500ドルを下回るようなことがあれば、上昇トレンドは終了することでしょう。
NIKKEI 225
レジスタンス:28250, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート:28000, 27500, 27000, 26000, 25500, 25000
先週も上昇トレンドが続き、28400の重要なレジスタンスが試されそうでな状態でした。今週も引き続き、買いの機会を探すのが最善と思われます。