先週のニュース
日銀が他国の中央銀行から円買いの助けを得ようも失敗し、円安がますます問題になっています。日銀に新たな対策がないため、米ドル円がこのまま上昇を続けて130円を突破するとトレーダーは確信を抱いています。
DOWは米国金利が予想より早く上昇し、企業の決算発表が予想より悪いことをマーケットが懸念したため、金曜日に大きく下落しました。GBPUSDは1.3000の重要なサポートを割り込み、GBPJPYの上昇トレンドが崩れるきっかけとなりました。
ウクライナでの戦争は続き、プーチン大統領は一層攻撃的になっていますが、マーケットへの影響は限定的です。GOLDとWTIは、トレーダーが戦争状況よりもマーケットに関心を寄せていたため、上昇することができませんでした。
今週のトピック
今週の株式は、金曜日の大きな下落後のため、非常に注意深く見守られることになります。米国の金利が上昇しているため、株式はそれほど下落していませんが、投資家がパニックになれば、相場は一気に下落する可能性があります。今週はメタ(フェイスブック)、アマゾン、アップルなど米国の大企業の決算発表が多く、ボラティリティが高まる可能性があります。
日銀は円安と経済への影響を懸念しており、円相場は引き続き活発でボラティリティの高い状態が続くと思われます。今週のUSDJPYにおいて、130はトレーダーが注視するべき数字です。
先週、商品市場は意外にも下落しましたが、これはトレーダーが他のマーケットよりも商品市場に関心を持っていることを示しています。GOLDとWTIは、まだ重要なサポートライン上にあるため、価格は上昇しそうですが、今週、マーケットが下降する場合、ボラティリティは大幅に拡大する可能性があります。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:129.50, 130.00, 135.00
サポート:127.50, 126.00, 125.75, 125.25, 125.00, 124.50
USDJPYは現在、130.00の非常に重要なレジスタンスに近づいており、先週末にかけて上昇トレンドの勢いが鈍化しています。今週は利益確定の売りが入るかもしれませんが、ファンダメンタルズはまだ非常にポジティブであり、良い買い場となる可能性があります。
GBPJPY
レジスタンス:168.00, 170.00, 175.00
サポート:164.00, 163.25, 162.25, 161.50, 160.00
金曜日のGBPUSDの大幅な下落により、GBPJPYは3月初旬に始まった上昇トレンドを崩すこととなりました。今週、マーケットが164.00の重要なサポートを下回る場合、更なる下落が発生する可能性があります。
EURUSD
レジスタンス:1.0800, 1.0850, 1.09240, 1.1000, 1.1130
サポート:1.0755, 1.0645
先週の始まりに急騰したにもかかわらず、EURUSDは再び弱気な様子で先週を終えています。通常、EURUSDのボラティリティは低いため、マーケットが4月の安値をいつ下回るかを予測することは困難ですが、今後数週間のうちに1.0750を下回ることになりそうです。
EURJPY
レジスタンス:140.00, 145.00
サポート:137.50, 137.00, 136.00, 135.50, 134.50, 133.00
重要なレジスタンス140.00に触れたことで、マーケットに売りが入っています。EURJPYは過去1ヶ月間大きく上昇しましたが、今週は横ばいから下降する可能性が高いと思われます。
GOLD
レジスタンス:1955, 1980, 2000, 2069
サポート:1925, 1920, 1912.50, 1900, 1890, 1875
金利上昇への期待がセンチメントを悪化させたため、先週のGOLDは驚くほど悪い結果となりました。マーケットは、まだ1925ドルと1920ドルの重要なサポートの上にあるため、マーケットがサポートを破らない限り、今週は回復し、より高まる可能性があります。
WTI
レジスタンス:105.00, 109.00, 115.75, 125.00
サポート:100.00, 99.80, 98.00, 93.50, 92.30, 90.00, 85.00
WTIはマーケットが世界成長を懸念しているため、再び100ドルに戻りました。現時点ではレンジトレードが最良の戦略のようです。移動平均線からの大きなギャップを探して、戻りを狙ったトレードをするようにします。
DOW
レジスタンス:35500, 35850, 36000
サポート:33000, 32200, 32000, 31000
米国の金利上昇への懸念が、先週の金曜日にマーケットを直撃しました。マーケットは現在、35500でダブルトップのチャートパターンを形成しており、今週は売りの機会を待つことが最善の策となりそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:28000, 28700, 29000, 30000
サポート:26250, 25000
円安は相場上昇に拍車をかけていますが、それと同時に米国の金利上昇に関するネガティブなセンチメントも存在しています。USDJPYがこれ以上弱くなることはなさそうなため、短期的にはN225の下落を予想したほうが良さそうです。