FXトレードノートのテンプレートとポイント4つ
ニコラス グールド
2月 8, 2023 @ 9:03AM
執筆者 ニコラス グールド | 2023-02-07 | 基本 |
FXトレードを行った後、トレードノートをつけていますか? 実は、トレードノートはただ記録すれば良いのではなく、その記録を有効にするためのポイントがいくつかあります。ただ何となくつけるトレードノートからトレーダーとしての成長を促すトレードノートへ、やり方を変えていきましょう。
先ずは、トレードノートの本質を知り、トレードノートの重要性を学びましょう。4つにまとめたポイントを順に確認します。
ポイント1
トレードノートは結果だけを記すものではない
FXトレードで重要なことはトレード結果だけではありません。ルールを守れたかどうか、メンタルコントロールができていたかを確認することはとても重要です。これらを確認するために必要な情報をトレードノートに記録する必要があります。FXトレードは、完璧にルールを守ってトレードしたとしても、損失に終わってしまうこともあるものです。だからこそ、トレードノートには、トレード結果だけではなくルールを守ったか、メンタルコントロールができていたかの視点で振り返って記す必要があるのです。
ポイント2
トレードノートをつけるまでがトレードである
トレードはポジションを閉じて終了ではありません。ビジネスと同様、振り返って改善点を見出すまでがトレードです。そのため、トレードノートをつけるのが大変になるほど沢山トレードすることもお勧めできません。一つ一つのトレードをトレードノートに記し、自分がトレーダーとしてどんな特性があるのかを知る必要があります。トレード改善とは、トレーダーとしての自分を理解するところから始まります。自分というトレーダーを知らずして勝てる戦略を身に付けることは困難なのです。
ポイント3
トレードノートはトレードした日、毎日つける
仕事を終えて帰宅した後にトレードに取り掛かるトレーダーが多くいます。その生活スタイルにまったく問題はないのですが、トレード後、疲れているからといって、そのままチャート画面を閉じてしまってはいけません。トレードした日は、必ずトレードノートを記してからチャート画面を閉じるように習慣づけましょう。トレードノートは毎日つけることで、不要な損失を回避する手立てとなります。損失となったトレードを振り返ることは決して楽しいものではありませんが、負けという流れを断ち切るためにもトレードノートは毎日つけるようにしましょう。まとめて記したのでは、対処が遅くなってしまいます。
トレードノートをつけ始めた頃は、慣れないことで時間を要するかと思いますが、徐々に慣れていき、振り返る要点も整然とさせていけるようになります。また、気付けるポイントも増えていくことでしょう。
ポイント4
トレードノートは週末にも1週間分をまとめて振り返る
1週間分のトレード記録を改めて振り返ってみると、日々の振り返りでは気付けなかったことを発見することができます。また、1週間を通した反省から、翌週に備えることができるため、トレードをより良いものにする準備を可能にします。トレードノートは一度記せば終わりではなく、このように繰り返し見直すことで、新たなトレードアイディアが浮かんでくるようになります。
それでは、トレードノートのテンプレートをどのように作ったら良いのでしょうか。
[トレード前に記す項目]
- トレード開始時間
- トレード終了時間
- 1トレード毎のリスク(円、もしくはドル)
- 1日当たりのリスク(円、もしくはドル)
- 最大トレード回数
- サポート値とレジスタンス値
- マーケットの状態
- トレード戦略
- エントリーサイン
- マーケット分析をしたチャートの保存
[トレード後に記す項目]
- メンタルコントロールができたか
- トレード計画に沿ったトレードができたか
- トレードルールを守ってトレードできたか
- トレード結果に囚われずプロセスに集中できたか
- 良かった点
- 悪かった点
- 改善点
- 学習成果
- エントリーと決済ポイントを記したチャートの保存
常にこれらの項目を継続的に記して、積み上げていきます。あなたのトレーダーとしての性格や自分に適したトレードがこのトレードノートをきっかけに明確に分かるようになってきます。記す、改善を年単位で長期的に繰り返すことでトレード成績が向上していくでしょう。
トレードノートを記してもなかなか結果が伴わない場合、何かを見落としている可能性があります。トレード経験豊富なプロトレーダーやメンターに相談し、あなたのトレードノートを確認してもらうことが、トレード向上に必要な最短ルートとなります。経験豊富なプロトレーダーやメンターたちは、直ぐにあなたに必要な改善点を教えてくれるでしょう。
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記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。