水平線はFXトレードで理解すべき重要事項の1つです。FXトレードで使用できるインジケーターは数多く存在しますが、どんなトレーダーであっても、全て同じマーケット(チャート)を見ています。
水平線分析は、トレードタイミングや、ターゲット、ストップの場所をどこに置くべきかの判断能力を向上させます。
水平線の計算方法
水平線を見つける主な方法は5つあります。
前の高値(レジスタンス)と安値(サポート)
水平線サポート
マーケットが前の安値から上昇して、再びそのレベルに戻ってきた時、マーケットには多くの買い注文が入ります。同じ価格に触れる回数が多いほど、その価格は強固なサポートとなり、重要なサポートにもなっていきます。多くのトレーダーがそこで買いトレードをしているために、このような現象が起こります。
水平線レジスタンス
水平線レジスタンスは水平線サポートの反対です。前の高値を超えられなかった場合、トレーダーはレジスタンスの強さを知り、売りトレードをします。過去にも同じ価格で上昇が止まってしまった場所がないか、確認します。
前のサポートとレジスタンス
水平線サポート
多くのトレーダーは、マーケットがレジスタンスを上回った時、レジスタンスで売るため、損失を出します。しかし多くのトレーダーは損失を取り戻そうと、マーケットが過去のレジスタンスに戻った時点で、今度は買いエントリーをするため、サポートが形成されます。
水平線レジスタンス
マーケットがサポートを下回った場合、多くのトレーダーが損失を被ります。マーケットが過去のサポートに戻った場合、損失を取り戻すために売りトレードのタイミングを探るトレーダーも現れるでしょう。
トレンドライン
水平線サポート
上昇トレンドとは、少なくとも2つの安値を結ぶ線が引かれ、その線が上向きになることです。マーケットがラインに戻ると、多くのトレーダーは買いトレードを検討し、サポートラインがより強くなります。
水平線レジスタンス
下降トレンドとは、少なくとも2つの高値を結ぶ線が引かれ、その線が下向きになっている状態を指します。接続してマーケットが下落している時は、レジスタンスを引くことができます。
移動平均線
水平線サポート
移動平均線を使用すると、サポートを見つけるのに役立ちます。 上昇トレンド時、移動平均線はより高い方向を目指して伸びていくため、トレーダーは移動平均線付近で買いエントリーしようとします。
水平線レジスタンス
下降トレンドでは、移動平均線は下向きになり、レジスタンスとして機能する可能性があります。
大台
水平線サポート
区切りの良い価格は、多くの注文を引き付けます。その結果、サポートが形成されます。 マーケットによって価格が異なるため、大台となる数字も異なりますが、通常、価格の最後の2つ以上の数字が「0」で終わる数字を大台と考えます。例えば、USDJPYの大台は115.00、日経225の場合は27,000、GBPUSDでは1.3500といった数字になります。
水平線レジスタンス
マーケットが上昇している時、例えばGBPJPYの155.00、ダウ30指数の36,000のような大台はレジスタンスとして機能する可能性があります。
サポートで買う
マーケットがサポートに達して再度上昇の見込みが見えたタイミングで買いエントリーをします。マーケットに再度上昇の勢いがない場合は、様子を見て、エントリーすることを控えます。
サポートが一度下回って再度戻ったら買う
マーケットが一度サポートを下回ったものの、再度上昇して、サポート上抜けたタイミングで買いエントリーをします。ここでも、マーケットがサポートを上抜ける強さを確かめられた時にだけ買いトレードをします。サポートがレジスタンスになるような動きの時にはトレード見送ります。
マーケットがサポートを下抜けたら売る
人気の戦略です。しかし、売り過ぎの状況はダマシの可能性もあり危険なトレードでもあります。エントリーしたら直ぐにストップを置いて損失をコントロールするようにします。
サポートの前で売る
サポートの手前、ブレイク前に売りエントリーします。なかなか下がらない場合は、サポートで薄利で決済して、立て直します。もし、マーケットがサポートを下抜けたら、そのまま次のターゲットとなる水平線まで利益を伸ばしていきます。
レジスタンスを抜けたら買う
買いに勢いがついたと考えて買いエントリーする、ブレイクアウト戦略です。レジスタンスに売りポジションのトレーダーは損切を行うため、一層買い勢力に勢いが増します。
レジスタンスで売る
人気の戦略の一つ。レジスタンスでは売り注文が集中しています。反対にレジスタンスを超える勢いがマーケットにある場合は、トレードをせず、戦略を立て直します。
レジスタンスの前で買う
レジスタンスの手前に買いのトレードチャンスがあります。これは、多くのトレーダーがレジスタンスを意識しているため、その価格に向かいやすくなります。
レジスタンスを一度超えて再度戻って来たら売り
高値を超えたのにも関わらず、直ぐにまたレジスタンスを下抜けた場合は、ダマシです。レジスタンスで買ったトレーダーの損切り注文が発生するため、売りの勢いがより強まります。