スキャルピングは数秒から数分で取引を完了させるトレード方法です。そのため、一日だけでも多くのトレード回数を重ねることができます。短期売買になるほどターゲットもストップも小さくなります。スキャルピングの場合、大きな損失の恐れが少なく、マーケットがターゲットにまで達する待ち時間をより短くできるため、トレードにかかるストレスを軽減させることができるトレード戦略です。

そんなスキャルピング戦略でも、一日中トレードをした方が稼げるという訳ではありません。

過去のあなたの取引データを集められるだけ集めて、検証してみてください。一番トレード成績が良かった日のトレード回数は何回でしょうか。きっとトレード回数が多い日よりもトレード回数が少ない日の方が、トレード成績が良いと思います。

このように、FXトレードはトレード回数が多いほど稼げる訳ではありません。では、スキャルピング戦略を有効的に使用するにはどのようにしたら良いのでしょうか。それには、トレードをするマーケットの特性を知る必要があります。この記事からスキャルピング戦略を有効にするための知識を学んでいきましょう。

スキャルピングに適した時間

FXマーケットは、どの通貨ぺアであっても、そのマーケットの「トレードに適した時間」というものがあります。例えば、USDJPYです。この通貨ペアの場合、米ドルと日本円の通貨ペアのため、東京市場とニューヨーク市場のオープン時にマーケットが動く傾向があります。しかし、東京市場時オープン時の値動きが然程ないことも多く、この通貨ペアの場合、ニューヨーク市場オープン時に絞ってスキャルピング戦略でトレードをした方が効率的です。

ニューヨーク時間とは

米国には夏時間と冬時間があり、日本のように通年同じ時間を使用していません。そのため、夏時間と冬時間の切り替わりの日を知っておく必要があります。毎年必ず確認するようにします。 夏時間の場合、日本の21時にニューヨーク市場がオープンします。 冬時間の場合、日本の22時にニューヨーク市場がオープンします。

トレードに適した所要時間

スキャルピングでもデイトレードでも、一日の中で一番ボラティリティのある時間帯にトレードを行うことが最善です。それはFXトレードが価格差で利益を得るものだからです。マーケットの値動きが活発になる時間帯のみにトレードを絞ることで、マーケットが静かな時間帯は、趣味に時間を使ったり、家族や友人との時間に充てることできます。

USDJPYの場合、ニューヨークマーケットオープンから1~2時間が適したトレード時間となります。 ニューヨーク市場がオープンすると、30分後または1時間後には、経済指標が発表される機会が多くあります。経済指標発表は、マーケットを動かすきっかけになります。

また、人の集中力は長くは続きません。一日中パソコンの前に張り付き、チャートを見続けていると、適切なトレードチャンスまで待てずに、トレード計画にないタイミングでトレードをしてしまう傾向が強まります。そういったトレードは多くの場合、損失となり、ストレスにもなっていきます。こういった面からも、トレード時間を1~2時間に収めるのは、不要な損失を回避することにも繋がり、資金管理の一環にもなってきます。

その他のマーケット

ロンドン市場オープン時にスキャルピングを行いたい場合は、EURUSD、EURJPY、GBPUSD、GBPJPYのようなヨーロッパの通貨ペアがお勧めです。中でもこの4通貨の取引は世界的にも多く行われており、トレード前の計画に沿ったトレードを行いやすい傾向があります。

東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場、どれもオープンから2~3時間経つとマーケットが静かになる傾向があるため、市場オープン時を狙ってスキャルピングを行う場合は、一度マーケットから離れ、違うことに時間を使うことをお勧めします。

日本株をトレードする場合は、東京市場時間になりますが、FXトレードの場合は、基本、東京時間よりも、FX取引量が世界一のロンドン市場や、ロンドン市場に次いで大きなニューヨーク市場でのトレードがお勧めです。海外のプロトレーダー達は、東京市場の値動きを見て、ロンドン市場やニューヨーク市場で売買を行っています。

アドバイス

あなたがトレードをしているマーケット(通貨ペア)は何でしょうか。その通貨ペアに関連する国の時間帯に合わせてトレードをすることで、効率的なトレードをすることができます。 スキャルピングは一度に3~5回行えば十分です。もし、それ以上スキャルピングをしたい場合は、トレード時間をずらして行います。 一日中マーケットを見続けている必要はありません。全てのトレードチャンスをものにしようと思うのではなく、いつも同じ時間帯にトレードをし、その時間帯に訪れたトレードチャンスにのみ集中し、利益を積み上げます。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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