スキャルピングは、多くのFX、CFDトレーダーにとって人気のある戦略です。多くのお金をすばやく稼ぐことができる反面、スキャルピングはハイリスクでもあります。スキャルピングのパフォーマンス向上に役立つコツを、以下にリストアップしました。
コツ1:一つのマーケットでトレードする
スキャルピングは、収益性を高めるトレードに焦点を当てる必要があるため、1つのマーケットに集中することが最適です。マーケットによってボラティリティは異なり、また値動きにも違いが出るため、さまざまなマーケットで適切なトレードをしていくことは困難です。
自分のスキルに適したマーケットを見つけるため、トレードを学んでいるときはさまざまなマーケットでトレードすることをおすすめします。数週間トレード行い、どのマーケットの結果が一番良かったかを分析し、その後はそのマーケットだけに絞ってトレードを行います。
コツ2:トレードを減らす
多くのトレーダーの間違いの1つに、トレード回数が多過ぎることが挙げられます。スキャルピングには沢山のトレードチャンスがあるため、トレードが多くなりギャンブルになりやすいものです。収益性の高いトレーダーは、どんなトレードチャンスを探しているのか明確な戦略を持っています。
トレード回数を減らすとミスを犯す可能性が低下し、ストップロスに従い易くなります。沢山トレードするよりも、大きなポジションで数少なくトレードした方が利益を増やし易く、はるかに簡単です。取引量が少ないほどトレードの質は向上します。
コツ3:同じ時間帯でトレードする
マーケットのボラティリティは一日を通して大きく変化するため、一日を通して同じスキャルピング戦略を使用しても成功しない可能性があります。成功しているトレーダーは、一日を通してさまざまな戦略でトレードを続けているのはなく、毎日同じ時間にのみトレードを行っているため、そのマーケットの性質を十分に理解しています。
また、同じ時間帯にトレードを行うことでライフスタイルをより良く管理できるようになり、トレードに集中し易くなります。気まぐれなトレードは損失につながる可能性があり、100%集中できる場合にのみトレードのパフォーマンスが向上します。
コツ4:インジケーターの使用を1つにする
スキャルピングはプレッシャーがかかる中、素早い判断が必要となるため、沢山のインジケーターを使用して判断していくことは困難です。 1つのインジケーターに絞ってトレードを行うことは、収益性の高いトレードを見つけ易くし、トレードタイミングをよりよく理解できることに繋がります。
私がFXのスキャルピングで使用しているお気に入りのインジケーターは移動平均線です。判断を瞬時に下せるようシンプルに1本のみを表示します。また、多くのトレードチャンスを得られるようパラメーターは10に設定します。移動平均線は世界で最も人気のあるインジケーターなため、利益を上げるのに役立ちますし、他のトレーダーの注文を理解するのにも役立ちます。
コツ5:リスク管理のルールを設定する
FXのスキャルパーは小さな利益を求めているため、いかに損失を抑えるかが非常に重要です。トレードをする前に、トレード毎のストップロスと、その日のストップロスを決める必要があります。
ストップロスはターゲットよりも小さく設定することをおすすめします。そうすることで長期的に利益を上げるのに必要な勝率は50%だけで良くなります。リスクを軽減するため、トレーリングストップを使用してストップを狭めていく必要もあります。スキャルピングの際、ストップロスを拡大させるトレードは大変危険で、大きな損失にも繋がります。
コツ6:トレードをレビューする
多くのトレーダーは日々トレードすることに集中し過ぎており、トレードの振り返りが疎かになっています。仮に利益を上げられても、トレードルールに従わないことは長期的に見ると損失に繋がります。
プロトレーダーはトレードを見直し、改善できる方法があるか否かを確認することに時間を費やします。エントリ―ポイントと決済ポイントをチャートに記録すると収益性を高める方法を見つけ易くなり、過剰取引を回避するのにも役立ちます。
コツ7:毎日トレードをしない
スキャルピングはマーケットを見るのに多くのエネルギーを必要とするためストレスを感じ易く、疲れ易いものでもあります。多くのトレーダーは毎日トレードして稼ごうと考えていますが、それよりも十分な休息を取り、マーケットに良いトレードチャンスがある場合にのみトレードすることが重要です。
毎日トレードする必要はありません。もし悪いトレードや損失を出した場合、無理にその日に挽回しようとするのではなく、翌日その損失を取り戻せば良いのです。もし疲れを感じたり、マーケットが難しいと思う場合はトレードをせずに休息し、その日はトレードを待つ日にします。
コツ8:損失を学ぶ
すべてのトレーダーの損失は、特にスキャルピングによるものです。1トレードあたりの利益が小さいため、ストップロスに従い続けることが重要です。主な危険に、損失後の再エントリーが早過ぎることが挙げられます。
プロトレーダーは損失後も落ち着いており、トレードの最も重要な部分が”トレード計画に常に従うこと”であることを理解しています。落ち着いていれば、次のトレードで直ぐに利益を上げることもできるため、小さな損失は問題になりません。スキャルピングは不運なことも起こり易く、すぐに負けてしまいますが、これは正常です。最高のトレーダーは、負けてもトレード全体にマイナスの影響を与えないことを知っている人です。
コツ9:戦略を調整する
トレードが難しいのはマーケットが日々変化しているためです。プロトレーダーはトレード中にもマーケットの状態を分析し、戦略を少し調整していきます。たとえばスキャルピングの場合、通常ストップを5pipsに設定しますが、今のマーケットが通常よりも激しく変動する場合、ストップを7pipsに増やす方が良くなります。
また、リスク管理ルールも修正し、マーケット状況に応じてインジケーターの使用方法も検討し直すと役立ちます。たとえば、価格が移動平均線よりも10pips高く乖離したときに戻しを狙った売りエントリーをいつもしている場合、マーケットが通常よりも不安定なときはより大きな乖離を待つ必要があります。
コツ10:ニュースを読む
ニュースを読むことで、経済発表や中央銀行総裁による会見直後のトレードが難しくなる状況を避けることができます。ニュース発表前後のマーケットは非常に高いボラティリティを生み出すため、トレード準備ができていないままトレードを行うと予期しない損失をもたらします。
ニュースを理解することのもう1つの利点にマーケットのトレンドを理解しやすくなることが挙げられます。スキャルピングで収益性の高いトレードをするには、マーケットのトレンドに沿ったトレードをすることです。
コツ11:プロセスを楽しむ
スキャルピングは非常に刺激的なものから非常にイライラするものまで、幅広い感情をもたらします。スキャルピングは毎日稼げるものではなく、長期的にモチベーションを保つため、トレードのプロセスを楽しむことが重要です。
マーケットを分析し、トレードチャンスを待ち、常にトレードルールに従う、という長期的に利益を得られるプロセスを楽しみます。
コツ12:独自の戦略を構築する
自分に適した独自の戦略を持つことは、その戦略をよく使うことによってその戦略理解が深まり、より良いトレーダーになれるでしょう。独自の戦略を構築することにより、トレード戦略への自信高まり、トレードルールに従うことが容易になります。
また、もし戦略が適さず損失が続き始めた場合、今のマーケットに適した戦略へと自身で調整できるようにもなり、長期に渡って利益を上げ続けられるようになります。
いつも楽しく拝見しています。
この記事を何度も読んで、もっとスキャルピングが
上手になりたいです。
コツ2の「トレードを減らす」で「1日1回トレード」に変更したところ、トレード結果を振り返る習慣がつきやすくなりました。スキャルピングは回数をこなさなきゃと思い込んでいましたが、回数を絞るという真逆の方法でどこまで行けるか試してみようと思います。
手法ばかりに目がいって気付けば色んなインジケーターを表示していました。
改めて自分自身がより難しくしていたのを自覚しました。
スキャルピングで稼ぐのが目標なので”一貫性のあるトレード”を目指していきます。
こちらの記事に書いてあることは、全てとても大切であると思います。
中でも、今の私の場合は毎日トレードする必要はないという事を理解しないといけません。
チャートを眺めていると、利益を得たいために自分にとって都合良くチャートを解釈してしまいます。そして、衝動的に予定外のトレードをしてしまいます。
安易なトレードで失敗を犯すと、その後にメンタルが危険な状態になりリベンジトレードに繋がります。
しっかりと事前に準備をし、余裕をもってトレードを行えるように改善していきます。
スキャルピングをする人は、
毎日トレードする人で1日に数十回をする人
というイメージが強かぅたです。
たとえスキャルピングで5分以内の
トレードであったとしても、
1日1回でチャンスのある時だけ
という取り組み方が魅力的に感じてきました。