個人トレーダーは、なかなか稼げていないのが現状です。それはなぜでしょうか。多くのトレーダーが共通して抱えている問題に、小さな利益、大きな損失を出してしまっていることが挙げられます。

この記事からFX資金の安全な運用方法を学び、安全なトレードを行い、稼げるトレーダーになっていきましょう。

ポイント1

よく休憩する

FXマーケットは24時間行えるということもあり、時間が許す限りマーケットを開き続け、トレードタイミングを図る個人トレーダーが多くいます。しかし、人の集中力はそんなに長く続くものではありません。一日や数日ならまだしも、今後何年も継続していくことを考えれば、無理が生じていることは容易に想像がつきます。

また、マーケットは24時間、同じように動いている訳ではありません。マーケットによって、活発になる時間、値動きが少なく静かな時間とがあります。FXトレードは、一日の中で一番ボラティリティの高まる時間帯にだけ絞ってトレードすれば十分です。エントリーした数だけ稼げるというものでもなく、エントリー回数が多いほど、負けトレードも多くなります。限られたトレード回数に集中し、有益なトレードにのみを行います。

人が集中するためには、休憩が必要です。集中する時間を1~2時間に絞り、その他の時間は、仕事やプライベート、リラックスする時間に宛ことをお勧めします。特に、負けトレードを被った時こそ休憩を入れます。損失は決して楽しいものではなく、感情的にリベンジトレードをしてしまうためです。負けトレードとなった場合、最低でも5分以上は休憩を入れるようにしましょう。そして、損切りとなった原因が何なのかを分析し、平静な状態で次のトレードに備えるようにします。

ポイント2

通貨ペアを絞る

沢山のマーケットの中からエントリータイミングを探しているトレーダーがいます。一見、効率的な印象を持ちますが、このやり方はお勧めできません。プロトレーダーでさえ、トレードをするマーケットを1~2個に絞っています。限られたマーケットを集中して見続けることで、そのマーケットの癖を理解できるようになり、そのマーケットに精通することができるのです。

マイナーな通貨ペアは、参加トレーダーが少ないためマーケットパターンなどが通用しにくく、トレードが難しい場合が多くあります。少し大きな注文が入るだけで、マーケットが過剰に反応してしまうのです。反対に、有名な通貨ペアは世界中、多くのトレーダーが見ているため、同じように考えているトレーダーも多くいます。そうしたマーケットでは、マーケットパターンなどが発生しやすく、トレードタイミングを図り易い傾向があります。また、チャート越しに他の大勢のトレーダーの思考が理解できるようにもなります。このようにマーケットに精通するためにも、トレードをするマーケットは1つ、ないしは2つ位に絞ることが適しています。

プロトレーダーであっても、全てのマーケットを理解して万能な訳ではないことを理解しましょう。得意なマーケット、得意な戦略にだけに絞ることで効率の良いトレードを行えるようになります。

ポイント3

ナンピンのルール徹底

ナンピントレードは成功すると魅力的ですが、反対に損失が大きく膨らむ可能性もあるトレード戦略です。ナンピントレードを行う際は、ナンピンの回数を事前に決め、それ以上のポジションを保有しないようにコントロールします。ナンピンポジションが増えるということは、含み損のポジションがそれだけ多くなっているということです。万が一、マーケットが急速にそのまま思惑と反対方向に動いた場合、損失が一気に膨らむ危険性を秘めています。

基本的にナンピンで建てるポジションは3つまでにすることをお勧めします。そして、ストップはトレード計画で立てた通りに設定し、損失が拡大する方向へ動かしてはいけません。大きな損失を取り戻すには時間がかかります。損失のコントロールができない限り、どんな戦略を用いたとしても安定したトレード成績は見込めません。

ポイント4

100%集中したトレード

トレーダーにもFXトレード以外にも生活があり、日々、様々なことに追われていることが多いと思います。FXトレードを行う際は、トレードに100%集中できる時間を作り出し、環境を整えることが大切です。チャートの向こう側には、プロトレーダー達もチャートに向かっています。そんな相手に片手間で稼げるほどFXトレードは簡単ではありません。

特に、スキャルピングなどの短期トレードの場合、瞬時のトレード判断が必要になるため、100%の集中力は必須です。少しエントリータイミングが遅れるだけで、不要な損切りが発生し、ストップにかかったと思ったら、結局マーケットは思惑方向へ動いたということも、エントリーが遅くなってしまったことが一因になっている場合もあります。そして、エントリーよりも大切なのが決済のタイミングです。含み益が出ている場合は、利益を伸ばすためにトレーリングストップを使用することはとても良い案です。反対に、マーケットが思惑方向へ伸びない場合は、含み損が小さな内に損切りをし、損失が拡大することを防ぐことが重要です。不要な損失、大きな損失を回避することは、トレーダースキルに必要です。損失を限定的にすることにより初めて利益は積み上がっていくのです。

トレードは100%集中できるときにのみ行うことで、無駄なトレードを防ぎ、より有益なトレードを見つけ出すことを可能にします。

ポイント5

トレードスタイルを絞る

コツコツドカンの原因として、損切りができない、ストップを置かない、もしくは拡大、外してしまった、ということが挙げられます。普段はスキャルピングやデイトレードをしているものの、マーケットが思惑と反対に動いてしまったことから、損失を確定させないため、普段のトレードとは違う特例のポジションができ上がります。その特例のポジションは、マーケットが再び戻って来ることを期待して長期間保有し続けます。

スキャルピングなどの短期トレードを行っている場合、レバレッジをかけていることがほとんどです。高いレバレッジをかけたまま、含み損が膨らんでいくポジションを保有し続けることは、急速に有効口座残高を減らしていっていることになります。損失が確定していないからこそ感覚を鈍らせてしまうのですが、トレードスタイルを決めないままトレードを行うことは、強制ロスカットにも繋がるとても危険なトレードです。

スキャルピングとして建てたポジションは、どんなに長くても15分以内など、短時間で必ず決済していく習慣をつけます。思惑方向に動かないからとポジションをそのまま長時間保有しないようにしましょう。また、トレードスタイルによって、狙うターゲットの大きさが変わります。時間が長くなるほどにターゲットもストップも大きくなり、ターゲットもストップも小さくなるほどに短時間トレードになってきます。狙うターゲットがどれくらいなのか、そのターゲットはスキャルピングで狙える大きさなのか、デイトレードやスイングトレードに適しているのかを理解しましょう。そのためにも、トレードするマーケットの平均的なボラティリティの理解が必要です。

アドバイス

FXトレードは稼ぐために行っているトレーダーがほとんどです。FX資金を安全に運用するためのポイントを実践で活かせるように何度もトレード練習を行ってください。FXトレードの技術は、様々な職業のプロと同じように直ぐに身に着く訳ではありません。失敗を繰り返し、練習を重ねることで徐々に習慣となり、いつの間にか自然に考えられるようになり行動が伴うようになってきます。年単位の長期的な目線でトレード改善を見据えると、無理がなく、以外にも一番短期間での習得になります。FXトレードは焦りが損失を招くことを理解しましょう。焦らず、ゆっくり着実に実行することが近道です。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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