プロトレーダーになるために最も難しいことは、損失に対処する方法を学ぶことです。どのようなトレーダーであっても必ず損失を被ります。そして資産を失った時、たいていの人は苦しみ、冷静さを保つことができなくなります。人は何かを失うと苦しむようにできています。
プロトレーダーとなって長期的にお金を稼ぐには、その損失とどう向き合い、どう受け入れていくかを学ぶことがとても大切になってきます。
損失の受け入れ方を学ぶことは、プロトレーダーになるために最も困難であり、最も重要な部分でもあります。多くのトレーダーは損失後にパニックに陥り、計画通りのトレードを行わず、より大きな損失をもたらす可能性のある無謀なトレードを始めます。
プロトレーダーは事業主であり、賃金が保証されている他の仕事とは異なります。プロトレーダーは成功したトレードからしか報酬を得られません。何時間もトレードしたとしても、報酬が無いばかりかマイナスになることさえあります。トレーダーはトレードに長い時間を費やすことができますが、そうすると集中力が落ち、損失を被るリスクが高まります。そしてそれがさらに悪循環となり、イライラし無謀なエントリーを繰り返す可能性も高まります。トレーダーにとっては必ずしもトレード時間と収益は一致しません。これはもちろん、トレーダーは短期間で大きな利益を上げる機会があることも意味しています。
トレードが上手くいかない理由を理解し学ぶことは、損失を減らすことに役立ちます。
成功したプロトレーダーは、調子の悪い日は誰にでもあること、その調子の悪い日のトレードは非常に大きな損失をもたらす可能性があることを知っています。そして、一度大きな損失を被れば、その損失を取り戻すために何日もかかることを理解しています。
プロトレーダーは、毎日お金を稼ぐことではなく、損失を管理することに集中します。どれほどのプロトレーダーであっても自分に合う相場と合わない相場が必ず訪れることを知っています。調子の悪いときに無理にトレードをしてストレスを感じるのではなく、一度冷静になり次のチャンスを待つことが大切です。