なぜ移動平均線設定が重要なのか?

多くのトレーダーが移動平均線を使用してトレードを行う際、成績が思うように伸びないと、どの数値設定を選ぶべきか迷うことがあります。この記事では、FXトレードで定期的に利益を上げるために、トレードスタイルに最適な移動平均線の数値設定について解説します。この知識を用いて、各自のトレーディングアプローチに合わせた効果的な設定を見つけることができます。

FXトレードにおいて移動平均線は、たった1つのインジケーターでトレンド相場とレンジ相場、両方のトレード戦略でトレードを行えるため、移動平均線は世界で最も人気のあるインジケーターです。
多くのトレーダーがグランビルの法則の8つのエントリーパターンを知っているにも関わらず、移動平均線を使用しているほとんどのトレーダーは依然として損失を出します。

正しい移動平均設定がある事で、移動平均線使用時に利益が出る確率が高くなります。正しい移動平均線設定があれば、グランビルの法則を使用した利益目標を達成する可能性が高まります。

移動平均線設定の仕方

基本のルールは、トレード戦略が短期であればあるほど、移動平均線設定も短期にする、という事です。デイトレーダーは短期のトレードチャンスを見つける為、5~10期間の移動平均線を使用します。スイングトレーダーは長期トレンドを探しているため、30、50、 100、または200期間などの長期移動平均線を使用しています。

トレードスタイルに最適な移動平均線設定を見つけるには、戦略をヒストリカルデータを用いてテストし、デモ口座でトレードするときに移動平均線設定を使用する事をおすすめします。さまざまな移動平均線設定を使用して、自身のトレードパフォーマンスを確認すると、最適な移動平均線設定を決められるようになります。

移動平均線設定は重要ですが、その移動平均線を正しく使用できているか確認する必要があります。多くのトレーダーがグランビルの法則に正確に従わないため、エントリータイミングが早過ぎたり、遅過ぎたりするという間違いを犯します。もし移動平均線を使ったトレードで損失を出している場合、移動平均線設定とエントリータイミングの両方が、グランビルの法則に則っているのか分析する必要があります。

人気の移動平均線設定

トレーダーによって移動平均線の数値はさまざまな期間を使用していますが、他のトレーダーが移動平均線設定をどの数値にしているのかを理解しておくことは役立ちます。海外では10、30、50、100、200期間の移動平均線が人気です。また8、13、21、34のようなフィボナッチ数列も人気があります。日本では、25、75期間の移動平均線が人気です。

私が10期間の移動平均線を使用する理由

デイトレードを行う時、10期間の移動平均線の使用をお薦めします。ダマシのシグナルが少なく、定期的なトレードチャンスを生み出してくれるためです。これより数値が大きいと、トレードチャンスは生まれにくく、これより数値が小さいとダマシの可能性が高まります。
同じ期間の移動平均線を長年継続して使用し、継続して利益を上げることで、そのインジケーターを信頼できるようになり、有益なトレードを見つけることができます。

マーケットの変動が激しい場合、5期間の設定は10期間の移動平均線よりも優れている場合がありますが、マーケット状況に合わせて移動平均線の設定を定期的に変更する事は困難です。日々条件が異なってしまうため、トレード分析も難しくなってしまいます。
毎日同じ移動平均線設定を使用し続けると、トレードタイミングを正確にすることに集中できるようになり、トレードが簡単シンプルになります。

移動平均線設定の例

ここではマーケットには高いボラティリティがあった為、5期間の移動平均線は下降トレンドに追随する収益性の高い機会を提供しました。

ここではマーケットは静かだったため、5期間の移動平均線は多くの負けシグナルを示しました。

マーケットが通常の場合、10期間移動平均線は収益性の高い順張りトレード、もしくは逆張りトレードのチャンスをもたらします。

ここでは30期間の移動平均線は有益なシグナルを出しましたが、エントリーのタイミングがかなり遅れた為、利益は限られてしまいました。

ここで、200期間移動平均線のブレイクは、長期的な上昇トレンドの転換を示唆しています。

完璧な移動平均線設定はない

上記のように、いずれの移動平均線設定でも、マーケットの状況は常に変化していくため、完璧な数値設定はありません。マーケットのボラティリティが高い場合、短期移動平均線を使用する事で利益を上げる事はできますが、マーケットが静かな場合は損失が発生し易くなります。マーケットが静かな場合、長期の移動平均線はトレードの損失を回避するのに役立ちます。
トレードスタイルをどうするのか、例えば、スキャルピングなら10期間にすることで1時間に2~3回のトレードチャンスをもたらします。自分の行うトレードに合わせた数値設定を行います。

多くのトレーダーは、移動平均線の数値設定についてあまりにも気にし過ぎています。それよりも大切なことは、マーケットの状態、リスク管理、メンタルコントロールの分析です。マーケットが静かで、短期移動平均線を使用する場合は、マーケットが再び活発になるまでトレードを中断する必要があります。

どの移動平均線を使用するかに関係なく、リスク管理は非常に重要です。勝率が50%にすぎない場合でも、平均利益が平均損失を上回っていれば、長期的に利益を得ることができます。

多くのトレーダーは、メンタルコントロールが不十分なため、移動平均線を使用する際に間違いを犯します。多くのトレーダーは自信を欠いているため、移動平均線のシグナルを確認後のエントリーが遅くなり過ぎています。

利益を増やすために、完璧な移動平均線設定について心配し過ぎる代わりに、マーケットと自分自身についてもっと理解する事に焦点を合わせて下さい。簡単にお金を稼ぐ事のできる完璧な戦略はありません。プロトレーダーは、トレーディングとは、インジケーターを選択するという事以外にも多くの要素があることを理解しています。

移動平均線設定を変更するべき?

あなたのトレードスタイルに合った移動平均線設定を使用することが重要です。
トレーダーによって好む移動平均線設定は異なります。他のトレーダーは、あなたとは別の移動平均線設定を好むかもしれません。

少なくとも2週間以上、トレードルールを守りながら同じ移動平均線設定を使用して利益が得られない場合は、移動平均線設定を変更する必要があるかもしれません。短期トレードを楽しめていない場合は、30期間の移動平均を使用すると、より成功する可能性があります。

さまざまな移動平均線設定を使用すると、どの移動平均線設定が最も快適であるかがわかります。特定の移動平均線設定を使用して過去のパフォーマンスの分析を行うこと、デモ口座もしくは小さなポジションを使用したリアル口座で移動平均線設定をテストすることは、どの移動平均線設定が最適かを判断するのに役立ちます。

移動平均線設定 MT4

まず、移動平均線を表示します。
ツールバーの「挿入」「インディケータ」「トレンド」にポインターをあて「Moving Average」をクリックします。

移動平均線設定mt4画像1

「パラメータ」タブで期間を入力します。(図は10MAの場合)

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ラインの色を変更したい時は「スタイル」のプルダウンから選択します。

移動平均線設定mt4画像3

ラインの太さは、「スタイル」の一番右端の枠のプルダウンから選択できます。「OK」をクリックします。

移動平均線設定mt4画像4

アドバイス

移動平均線の期間を設定する前に、先ずは、トレードスタイルを決める必要があります。自分のトレードスタイルをはっきりさせて、その特徴を理解しておくと、使用する移動平均線の正しい長さを決定するのに役立ちます。
そして毎日同じ移動平均線設定を使用することをおすすめします。これは、トレード成績に一貫性をもたらすためです。
使用する移動平均線の数値設定に関係なく、どの数値設定であっても、トレードは常に損失の可能性を含んでいるため、常にストップロス注文を置いたトレードを行ってください。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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