「あなたはFXの専業トレーダーになりたいですか？」
「あなたはFXだけで生活したいですか？」
この質問に対し「はい」と答えるトレーダーは非常に多いです。
確かに、FXの専業トレーダーは魅力的な職業だと思います。
普通の職業では得られないような大きな収入を得られる可能性がありますし、様々な人間関係や時間的な束縛から解放され、本当の自由を得られる可能性もあります。
ですから、FXの専業トレーダーになりたい人が多いというのは理解できますが、あまりにも安易にそれを実現できると考えていることには驚かざるを得ません。
あなたがもし将棋が好きだとして、あなたは将棋のプロ棋士になりたいですか？
あるいは、あなたがもしゴルフが好きだとして、あなたはプロゴルファーになりたいですか？
これらの問いに対し、多くの方の答えは、
「なりたい気持ちはあるけど、自分には無理だろうな。才能もないし。」
こんな感じではないかと思います。
なぜ簡単に無理だと言えるのでしょう？
理由はハッキリしています。将棋やゴルフでプロになるのがどれだけ大変かをよく知っているからです。
実は、FXトレードの世界でも、プロ（専業）になるのは将棋やゴルフの世界でプロを目指すのと同じぐらい大変で、厳しい道のりが待ち受けています。
しかし、多くのトレーダーはそのことを知らないため、安易に「専業トレーダーになりたい」と口にするのです。
将棋や囲碁、あるいはスポーツにおいて、プロになるには非常に時間がかかります。
誰よりもそれが好きで、上達するための努力を一切惜しまず、そして誰よりも練習して努力を積み重ねることが必要です。
そして、その努力を年単位で継続することで、ようやくプロへの道が開けます。
トレードも全く同じです。
長年かけて努力を続けることによってのみ、専業トレーダーになれる可能性が生まれるのです。
FXの専業トレーダーは大変魅力的な職業ですが、専業になってFXだけで生活していけるようになるためには、将棋やゴルフでプロになるのと同等の努力が必要だということを肝に銘じてください。
決して無理ではありませんが、大変な困難が待ち受けていることを知っておいてください。
そして、それでも本当に専業トレーダーを目指すのか、よく考えてみるようにしましょう。
