FXロンドン時間とは?
FXロンドン市場は、世界最大の外国為替市場として知られています。ロンドン時間は現地時間で7時から17時までで、この時間帯はグローバルなFX取引において非常に活発です。日本時間に換算すると、ロンドン時間の7時は夏期は15時、冬期は16時に相当し、17時は夏期は25時(翌日1時)、冬期は26時(翌日2時)となります。この時間帯は、世界中の市場との接点が多く、多様な取引機会が生まれるため、トレーダーにとって重要なウィンドウです。
ロンドン時間にFXトレードができるようにすべての主要銀行にはトレーディングデスクがあります。トレーダーにとって、ロンドン時間は多くのトレード機会を得られるため、トレードするには最適なマーケットです。
FXロンドン時間パターン
トレーダーは、東京市場の終値とニューヨーク市場の始値を取引できるため、ロンドン時間のFXトレードは有益であり、マーケット全体を理解することができます。東京市場とニューヨーク市場を理解することは、この2つのマーケット間のトレードパターンを使いロンドン時間をトレードできるということです。
パターンの例としては、東京市場でのFX価格の上昇が挙げられます。それはロンドン時間もマーケットが上昇するか否か、データを分析することで、東京市場とロンドン市場の間にパターンがあるかどうかをすばやく確認できます。過去にパターンの確率が60%を超える場合、そのパターンを用いてトレードすることは役立ちます。
東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間それぞれのマーケット間のパターンを知る手助けとして、人気のあるFX、CFD市場を分析するレポートを毎日作成しています。これらのパターンは、その日の中で一番良い時間が何時で、どこで売り、どこで買うか、最善のチャンスを探し理解するのにとても役立ちます。
マーケットは常に変化して行きます。それと共にパターンも変化して行きます。そのためトレード成績が振るわなくなってきた場合、使用するパターンの変更を行うことも大切です。そして成績が再び安定してきたら、その新たなパターンを使い続けます。パターンもマーケットと変化していくものと忘れないようにしましょう。そして、その変化に気付くためにも日々のマーケット分析は欠かせません。
ロンドン時間にトレードに適したFXマーケットは?
ロンドン時間でトレードするには適切なマーケットを選択することが重要です。多くの日本人トレーダーはドル円をトレードしていますが、その他のマーケットにもより多くのトレードチャンスがあります。ポンドドルとポンド円は、ボラティリティが高く、日中のトレンドが強いため、トレードに最適なマーケットのうちの2つです。
ユーロドルやユーロ円は、通常のポンドよりもボラティリティは低いですが、保有時間が長めでゆったりとしたトレードを行う場合、良いトレードチャンスをもたらします。そのため、数十分から数時間などポジションを保有するデイトレードや、スイングトレードに適しています。
スイスフラン、トルコリラ、南アフリカランドなどの世界的に活発ではないマーケットのトレードは、ボラティリティが高く魅力的です。しかし、これらのマーケットのスプレッドは非常に高く、また値動きが予測しにくい可能性もあるため、日中帯のトレードはあまり適していません。
ロンドン時間の経済発表
ロンドン時間、トレーダーはマーケットの動きをよく理解するために、さまざまなニュースや発表を知る必要があります。ロンドンの朝はイギリスやヨーロッパ経済に絡む経済発表があるので、めったに大きな値動きは引き起こされないものの予想される結果に備えてマーケットを見ている必要があります。
イングランド銀行(BOE)と欧州中央銀行(ECB)による発表は、すべてのトレーダーにとって重要です。 BOEとECBの発表は、ポンドとユーロだけでなく、たとえば、円、金、株式市場など他のマーケットにも影響を与える可能性があります。
ロンドン時間の13時30分にはアメリカの経済指標が定期的に発表されます。アメリカの経済指標発表はBOEやECBの発表とは格別であり、通常、どのマーケットにも影響を及ぼします。また、どんなマーケットであっても、その日の最も重要な経済発表になります。
経済発表が良いトレードチャンスをもたらす可能性はありますが、経済発表でトレードする際には戦略を立てることが重要です。戦略もなく経済発表を理解していない場合は、経済発表の前にポジションを一度手仕舞いし、経済発表後少なくとも5分以上待ってからトレードを再開することをお勧めします。
2022年ロンドン市場の冬時間
2022年10月31日~2023年3月25日。東京とロンドンの時差は9時間です。例)ロンドン時間の8:00は、東京時間の17:00です。
2022年ロンドン市場の夏時間
2022年3月27日~2022年10月30日。東京とロンドンの時差は8時間です。例)ロンドンオープン8:00は、東京時間の16:00です。
ロンドン株式市場時間
ロンドン市場の休み
ロンドン市場が休みの日、ボラティリティははるかに低くなりトレードが難くなります。事前にロンドン市場の休日を知っておくことが大切です。トレード機会は限られているため、ロンドン市場の休日にはトレードしないことをおすすめします。そして翌日にトレードすることが望ましいでしょう。
FXロンドン時間だまし
ロンドン時間は他の時間帯よりだましの機会が高くなります。だましとは、チャート上の買いポイント、もしくは売りのポイントを価格が突き抜けてくることが引き金となり、その後すぐに反転し戻ってくる場合をいいます。たとえば、価格がサポートを下回り、弱気に見えますが、その後すぐにサポートを上回るといった動きです。だましは収益性の高いトレードを見つけるのが難しく、イライラしてしまう可能性があります。
7:00~8:00(ヨーロッパ夏時間は東京時間15:00~16:00、ヨーロッパ冬時間は東京時間16:00~17:00)のロンドン時間は、市場が始まったばかりでボラティリティが低くだましの可能性が高まります。8:00を過ぎると強いトレンドが出てくる可能性が高まり、ロンドン時間のトレードに適してきます。
FXロンドン時間とニューヨーク時間、どちらでトレードする方が良い?
FXトレードをする上で、ロンドン時間とニューヨーク時間2つの市場を比較する場合、それぞれのマーケットの性質が異なることを理解する必要があります。たいていのトレーダーはFX市場が24時間営業のため、24時間同じ戦略を用いてトレードできると考えています。
ロンドン時間もニューヨーク時間もともに良いトレードチャンスがありますが、その市場の専門家になるため、どちらか1つの市場に絞ることが最善です。ロンドン時間とニューヨーク時間の両方をトレードしようとすると、ロンドン時間中に機能した戦略がニューヨーク時間中に機能しなくなったりしてイライラする可能性があるためです。
時間中にFXトレードする理由
ロンドンのセッションが開かれると強いトレンドが生まれ、トレンドフォローすることが有益になる可能性があります。ロンドン時間10:00以降は市場オープンの動きに対してトレンドが逆転し、この時間もまた良好なトレード機会が得られます。
ニューヨーク時間中にFXトレードする理由
米国の株式市場の動きは、FX市場に大きな影響を与える可能性があるため、ダウとS&Pの動きを理解することをおすすめします。この時間、日本は夜になっていて一日の仕事の疲れやトレードの疲れなどが溜まっている時間でもあります。どのトレーダーもニューヨーク時間中に疲れた状態でトレードしないように注意する必要があります。
ロンドン時間の実際のメンバーのFXトレード
GYMおよびプロップメンバーの多くは、ロンドンセッション中に一番多くトレードをしています。弊社トレーダー達の最大の課題は、良いトレードチャンスではないときにトレードし過ぎてしまわないようにすることです。ロンドンセッション中は通常、ボラティリティが高まりますが、マーケットが静かなときはトレードをしない選択も必要です。
ロンドンセッション中のそれぞれの時間の違いを理解することは、初心者トレーダーに必要な挑戦です。毎日同じ時間にトレードすることによって成功するトレードを見つけ出せるようになります。その時間のマーケット理解を深め、1日に1〜2時間のトレードに集中することが望ましいでしょう。
ロンドンセッションを理解する
ロンドン市場の影響によってFX市場の動向は大きく変化するため、ロンドン市場の時間帯毎のセッションを理解することは重要です。
ロンドンオープン
株式市場と異なり、FX市場に開かれた公式のロンドン市場はありませんが、ロンドンのほとんどのFXトレーダーはロンドン時間の7:00~8:00にトレードを行います。ロンドン時間8:00に開かれるロンドンの株式市場で動向が不安定になると、FX市場にとってもその動向が重要になることがあります。
多くの日本人トレーダーは、あまりに早くマーケットに参入し、ロンドン市場で損失を出すことがあります。マーケットのボラティリティは、ロンドン時間の7:00から急激に増加する傾向があります。すでにポジションを保有しているときにロンドンオープンとなり、マーケットが急に思惑と違う方向に動き出すと、損失を確定させることが困難になります。
通常、オープン時には2つのトレードチャンスがあります。
一つ目のトレードチャンスは、マーケットの初動に追随しトレンドに沿ったトレードを行うことです。これはマーケットが素早く動いて難しいのですが、小さなストップロスを使うことでトレードを成功させることができます。価格は直近の値動きと比較すると移動平均線から乖離する可能性があります。マーケットのボラティリティはロンドン時間7:00から高まり、移動平均線から5~10ポイント離れるとその乖離は大きすぎてしまうため、こそからトレンドに乗ることはできません。
二つ目のトレードチャンスは逆張り戦略です。通常、オープンの初動後、利益確定注文がマーケットに入り、価格は反対方向に動きます。価格が移動平均線から大きく乖離している場合は逆張りトレードを行い、価格が移動平均線に戻るまで、もしくは値動きが止まるまで待ちます。
どちらのトレード戦略にも成功の可能性はありますが、マーケットのトレンドが継続して損失を大きくする可能性も含んでいるため、小さなストップロスを持つことが重要です。また、逆張りトレードの小さな連敗を避けるため、損失後は休憩することも重要です。時間を置くことで冷静にマーケットを見直すことができるようになります。
ロンドンの正午
このセッションでは、ロンドンのトレーダーがニューヨーク市場オープン前に休憩を取るため、マーケットのボラティリティが低下します。このセッション中は順張りと逆張り両方のトレードチャンスが生まれ、トレード戦略決定の前にマーケット分析を改めて行う必要があります。
この時間のボラティリティはセッションの終わりに向けて減少する傾向があり、徐々にマーケットは横方向に移動しトレードが困難になります。トレードすることばかりではなく、トレードチャンスまで忍耐強く待つことが重要です。
ロンドンの午後
ロンドンの午後のセッションの注目は米国の経済指標発表です。経済発表の基本はリスク軽減のため発表前にポジションを手仕舞うことです。
ほとんどのトレーダーにとって、経済指標時の値動きの速さや急激なトレンド転換によるトレードは困難です。経済指標でトレードする場合は、価格が大きく動いた後の戻しのトレードを練習してスキルを磨く必要があります。
政治家が米国の株式市場の動きに焦点を当てたマーケットの話をしていない限り、経済指標発表のマーケットの方向性は継続します。また、米国株式市場が大きく動くとFXマーケットリスクも変化させます。たとえば、米国株式市場が大幅に上昇した場合、ドル円、ポンド円、ポンドドルなどをはじめとしたその他の通貨ペアのリスクも上昇します。
このセッションの始まった時にFX市場が大きく動いたり、米国株式市場が活発なときというのは、マーケットが依然として不安定な状態です。このセッションは通常静かで、他のセッションよりもトレードが難しくなる傾向があります。また、この時間は日本の深夜です。損失を拡大させたり、損失につながるトレードミスをし易い時間とも言えます。ライフスタイルによって他のセッションをトレードできない場合は、トレードチャンスが巡ってくるまで耐え、損失を避けるためにルールを厳守する必要があります。
ロンドンの休日にFXトレードをすべきではない理由
休日のトレードはマーケットの値動きの状態が通常とは異なり困難な場合があります。通常機能しているトレード戦略も、マーケットが休日の場合は機能しません。たとえば、ロンドンオープン時に発生するトレンドに続く戦略も、マーケットが閉まっている場合はその戦略の使用ができなくなります。このようにマーケットが通常と異なる状態で利益を上げるためには、容易ではないトレード戦略の変更が必要となります。新たな戦略を使用する際は、その戦略が利益に結び付くかの分析と練習も必要になるため、その場その場で直ぐに対処できるものではありません。自分の得意なマーケット状況でのみトレードをする習慣をつけてください。
通常、ロンドン市場の休日はマーケットのボラティリティが低くなるため、トレードチャンスがなくなります。マーケットが静かなときに適切なトレードチャンスまで耐えてエントリーするのは難しく、トレードに適さないところでトレードを行ってしまう可能性が高まります。
このような日にはロンドン市場でのトレードを避け、トレードを休むことをおすすめします。トレードにはストレスが多く、定期的に休憩することでトレードルールを守り続けられるようになります。休憩を取らない場合は、トレードの代わりに今までのトレードを分析し、改善する方法を探すことに時間を費やすことが最善です。
とても参考になりました。
ロンドンマーケットかNyマーケット、どちらかの
専門になりたいと思います。
ロンドン時間のマーケットの状況をよく理解して、
とくにロンドンフィキシングに注目したいと思っています。
役立つ情報をありがとうございます。
お世話になります。
ロンドン時間のトレードとしては、初め順張り、そのあと逆張りを狙うのが良いということですか?
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。はい、そうですね。多くの場合、そのように動く可能性があります。