フィボナッチ数列はFXトレーダーに人気です。一部のトレーダーはこれらの数字の力を信じているからです。以下では、フィボナッチ数列とは何か、およびFXトレーダーがトレーディング戦略でどのように使用するかについて説明します。
この記事であなたのトレードをどのように改善するか
- フィボナッチ数が何であるかを理解する
- フィボナッチリトレースメントを使用して、トレードのエントリータイミングを改善する
- フィボナッチエクステンションを使用して、トレードのイグジットタイミングを改善する
フィボナッチ数とは
フィボナッチ数は、0、1、2、3、5、8、13、21、34、…などの一連の数です。次の数は、その前にある2つの数を足し合わせることでわかります。2は、その前の2つの数字を足し合わせることで求められます(1 + 1)。3は、その前の2つの数字を足し合わせることで求められます(1 + 2)。5は(2 + 3)、等々。
フィボナッチ数は、後にフィボナッチとして知られるイタリアの数学者ピサのレオナルドにちなんで名付けられました。最後から2番目の数に対する最後の数の比率は、およそ1.618です。フィボナッチ数と黄金比は、枝や木、茎の葉の配置など自然界で発生します。一部の人々はこれらの数字をとても力強いものだと考えています。
FXでのフィボナッチ数の使用方法
FXのトレード時にフィボナッチ数が使用される主な方法は3つあります。
フィボナッチ移動平均線
一部のトレーダーは、ゴールデンクロスとデッドクロスのトレードシグナルを見つけるために、8と21のような2つの移動平均線を一緒に使用することを好みます。
ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回ったときに買いトレードを行うのものです。
デッドクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回ったときに売りトレードを行うのものです。
フィボナッチリトレースメント
トレーダーは、フィボナッチリトレースメントレベルを潜在的なサポートとレジスタンスとして使用します。フィボナッチリトレースメントレベルは23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%です。例えばマーケットが100PIPS上昇した場合、24pips、38pips、50pips、62pips、76pips下げたところでサポートを期待できます。
リトレースメントはすべてのトレーダーが考慮すべきことですが、サポートとレジスタンスのように、マーケットがサポートまたはレジスタンスに正確にヒットして方向を変えることはめったにありません。リトレースメントをサポートとレジスタンスのゾーンとして考えるのは良いことです。トレンドのリトレースメントでエントリーすると、エントリータイミングを改善できます。
フィボナッチリトレースメントレベルは、以下に示すようにMT4チャートに簡単に描画できます。
フィボナッチエクステンション
フィボナッチエクステンションレベルは、以下に示すようにMT4チャートに描画できます。
フィボナッチのメリット
フィボナッチは、リバーサルトレード時に利益を得るのに適したレベルを見つけるのにも役立ちます。たとえば、上昇トレンドに逆らって売った場合、フィボナッチリトレースメントポイントで利益を上げることをお勧めします。
フィボナッチのデメリット
FXフィボナッチスキャルピング
フィボナッチは、スキャルピングだけでなく、あらゆるトレードスタイルに役立ちます。特にスキャルピングではトレーダーはプレッシャーのもと迅速な判断下していく必要があるため、フィボナッチを使用する場合は事前に十分に準備することが重要です。
マーケットがトレンドのときに、1分足もしくは5分足のチャートにフィボナッチリトレースメントを描画して、マーケットがリトレースメントポイントに戻ったときにすばやくマーケットにエントリーできるようにします。
FXフィボナッチ 組み合わせ
フィボナッチリトレースメントは通常、トレードチャンスを見つけるため他のインジケーターと一緒に使用します。
例えば、マーケットがフィボナッチリトレースメントに戻り、移動平均サポートがある場合、利益を上げる可能性が高くなります。
マーケットが動いているとき、値動きが思惑方向へ動くのか、というプレッシャーがある中でトレード判断を下すのは難しいため、あまり多くのインディケーターを使わないことが重要です。インディケーターにはそれぞれ特徴があり、多くのインディケーターを使用することは判断に迷いを生じさせる要因となります。トレードの迷いは損失に繋がることが大半です。
フィボナッチはトレードタイミングを改善するのに役立ちますが、常にストップロスを設定し、そのストップロスに従うことを忘れないでトレードを行いましょう。
アドバイス
トレーダーがフィボナッチ数をどのように使用するかについて理解するのは興味深いですが、私は使っていません。
しかし、フィボナッチ数をトレード戦略にうまく利用しているトレーダーはたくさんいます。そのため、フィボナッチが示す通りにマーケットが動くこともあります。
あらゆるインジケーターと同様に重要なポイントは、あなたが使用するトレード戦略を繰り返しテストし、そのトレード戦略に自信を持てるようになってから実践でも使用していくことです。
記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。