この記事では、デモトレードと本番トレードの違いについて説明します。多くのトレーダーは、デモトレードから本番トレードに移行した時、ストレスを感じ、成績が悪くなりイライラします。デモトレードと本番トレードが何故違うのかを理解する事で、より収益性の高いトレーダーになるのに役立ちます。
デモトレードと本番トレードが異なる理由
損失の影響
利益の影響
利益が連続すると、多くの人はトレード準備を疎かにし、トレード分析を行わなくなります。トレードを簡素化し、エントリーして決済すれば良くなってしまうのです。そうすると近い内に、大きなトレードミスをしてしてしまいます。利益の影響はある程度は良いものの、自信過剰になってしまう事は決して良くない事です。
プレッシャー
リアル口座を使用する場合、プレッシャーが高まるため、トレーダーがトレード計画に従う事が難しくなります。リアル口座でのトレードでよくあるトレードミスは、お金を失う事を心配するあまりに計画よりも遅いタイミングでエントリーする事です。また、ターゲットに価格がヒットするのを待てずに、あまりにも早く利食いしてしまいます。そして、損失を小さく抑える事はトレードにおいて最重要課題であるにも関わらず、目の前のトレード結果にのみ固執してしまい、損失を大きくしてしまうことが最悪のトレードミスです。
デモトレードから本番トレードへの移行方法
デモトレードで利益を上げる
デモトレードで様々なトレード戦略を試し、勝率の良い戦略のみを使用する事で自信が構築されます。そのためにも、一つ一つのトレードを分析し、データとして蓄積させていく必要があります。
小さな本番アカウントから始めます
リアル口座でトレードしている中、トレード結果が思わしくない場合、損失分を補うためにポジションサイズを大きくしてトレードするのではなく、ポジションサイズを小さくして、もっとトレード練習を繰り返す必要があります。リアル口座では、小さなポジションサイズからトレードを始め、損失から学ぶ事でトレード改善する機会を得られるようになります。
本番トレードサイズを増やす
もし大きなトレードサイズの本番トレードでミスを犯した場合、これ以上の損失を回避するため、休憩を入れます。最低でも
5分以上の休憩後、トレード成績がまだ改善されない場合は、日を改めてトレードを行うようにし、成績が向上するまでトレードサイズを減らします。再び、数週間継続して利益を上げられるようになってから、トレードサイズを増やす事に目を向けていきます。
本番トレードヒント
口座残高を見ない
トレードでお金を稼ぐには、適切なトレードプロセスが必要です。ほとんどのトレーダーが口座残高の増減を気にし過ぎ、トレードルールを守る事を忘れています。日々の口座残高の増減は重要ではなく、最も重要な事は、トレードルールに従い続ける事です。利益を上げると興奮しすぎ、損失を出すと落ち込みすぎるため、トレード中は口座残高を見ないことが最善です。トレードルールに従い続ければ、時間の経過とともに口座残高が増えるという事を確信してください。
その日の終わり、1週間の終わりに、1ヶ月の終わりに口座残高がどのように変化したのか、分析します。その理由が何なのかを分析して次回のトレードに活かします。
長期的な目標を持つ
短期的なトレード結果に集中しすぎると、ポジションを建てる度にプレッシャーが大きくのしかかります。成功するためには長期的なトレード結果に焦点を合わせた方がはるかにトレード成績が優れます。場合によっては、短期的に運良く、たくさんのお金を稼げる事もありますが、運悪くたくさんのお金を失う事もあります。
一つ一つのトレード結果が気になる事は理解できますが、これからも沢山トレードをしていく中での勝ち負けです。1日、1週間、1ヶ月、と長期的な目線で合計して、勝てているのか、負けているのか、見るように習慣づけます。
もし収益性の高いトレード戦略があり、その戦略に100%従えるならば、長期に渡って利益を上げられるはずです。長期的な目標を持つ事は、トレーダーとしてのスキル向上に役立ちます。どんな戦略であっても、100%の勝率はありません。トレードルールに従った結果、有益な戦略であれば、1回の損失に固執しなくとも利益は積み上げられます。
定期的に休憩する
本番トレードはどんなトレーダーにとってもストレスとなり、トレーディング計画に従うのを難しくさせます。ストレスを感じた時は、トレードミスを避けるため、休憩をとることをお勧めします。わずか5分の短い休憩でもストレスレベルは減少し、次回のトレードが上手くいく可能性が高まります。
また、連続して2~3回損失になった場合は、その日のマーケット状況がその戦略に適していないか、トレード計画に沿ってトレードが出来ていない可能性が高いため、トレードを終了した方が賢明です。トレードを終了させ、冷静にトレード分析することも重要です。
トレードの最良の部分に、大金を稼ぐために長時間仕事(トレード)をする必要がないという事が挙げられます。十分に休息し、やる気に満ち、本番トレードがより成功しやすい時だけに絞ってトレードを行ってください。
他人と比較をしない
実際のトレードパフォーマンスを他のトレーダーと比較しても役に立ちません。多くの人がFXトレードで大金を稼げたと主張していますが、この情報が本当であるかどうかを知るのは難しい事です。本番トレードは難しく、多くの人が利益を上げている中、自分は損失を出していると思うとやる気を失ってしまいます。
トレードのエントリーと決済を他のトレーダーと比較する事は、トレードプロセスを改善するという視点では役立ちます。しかし、そのトレーダーと密接な関係がない限り、資金について話すことは役立ちません。自分自身のトレードに焦点を当て、自分が成れる最高のトレーダーとなる事で、時が経つにつれトレードは改善し、利益を上げられるようになります。
アドバイス
デモトレードと本番トレードは異なるため、利益を上げるためにリアル口座であってもメンタルコントロールの改善に焦点を合わせる必要があります。リアル口座を使用する時、トレード計画に従うのが難しい事が理解できると、トレード計画により多く時間を費やすようになり、最初のトレードから安全にトレードができるようになります。リアル口座でも常にトレードルールに従えるようになると、トレードサイズをどんどん増やし、それに伴なって大きな利益を上げる事に繋がります。