先週のニュース
先週は、重要な経済指標の発表が続き、どの市場でもボラティリティが急上昇した。トレーダーにとっては、期待を裏切らず、トレードチャンスがたくさんあった週となったことだろう。先週に開催されたFOMCでは、0.25%の政策金利の利上げを決定。市場はドル売りで反応し、ゴールドは急騰した。ECB(欧州中央銀行)とBOE(英中央銀行)は市場予想どおり、0.50%の利上げを決定した。
金曜日に発表された米雇用統計は、市場予想を大きく上回った。ドル円は急上昇し、131円のレジスタンスラインに到達。米株式市場は一時急落も回復し、週足は陽線で終わった。ゴールドは、トレーダーの利益確定売りが要因となったのか、急落。原油もドル買いを背景に急落し、2023年の安値付近まで下落する展開となった。
今週のトピック
今週は特に重要な経済指標の発表の予定はないが、各市場のボラティリティが高い相場はしばらく続きそうだ。今週の注目したいイベントは、火曜日と水曜日の米FRB当局者による講演だ。先週の米雇用統計の強い結果に対して、FRBがどのように反応するのか、マーケットは注目するだろう。
ゴールドと原油は先週大幅に下落したが、週明けにはショートカバーで上昇する可能性がある。株式市場は、市場予想よりも強い米経済指標の結果を背景に、週明けも続伸すると予想される。ドル円は2023年に入ってから横ばいで推移していたが、今後上昇トレンドが始まる可能性がある。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:131.50, 133.00, 134.00, 134.80
サポート:130.00, 129.00, 128.00, 127.50, 126.25, 125.00
米国雇用統計の結果が予想を上回り、米経済の力強さを示した。ドル円は中期的に135円台まで上昇する可能性があります。
GBPJPY
レジスタンス:160.00, 161.75, 162.30, 164.00, 165.00
サポート:156.70, 155.50, 155.00, 152.50, 150.00
ポンド円はレンジ下限に向かって下落しており、今週は横ばいとなり、上値が重い展開となることが予想されます。
EURUSD
レジスタンス:1.0900, 1.0925, 1.0940, 1.1000
サポート:1.0780, 1.0730, 1.0600, 1.0500, 1.0400, 1.0300
ユーロドルは不安定な推移を続けており、短期的な予想が難しい相場だ。中期的には下落の可能性が高いため、今週は売りエントリーのチャンスを探したい。
EURJPY
レジスタンス:142.75, 144.00, 145.00
サポート:140.00, 139.00, 138.00, 137.35, 135.50, 135.00
ユーロ円は他通貨ペアと比較すると狭いレンジ相場を形成している。そのため、現時点では他の通貨ペアに注目するのがおすすめだ。
GOLD
レジスタンス:1900, 1916, 1937, 1950, 1960, 1980, 2000
サポート:1860, 1845, 1820, 1800
先週の金曜日に急落し、今週は短期的な買いチャンスがあるかもしれないが、ストップロスは小さく設定するのが重要だろう。
WTI
レジスタンス:78.00, 80.00, 82.70, 84.00, 90.00
サポート:72.50, 70.00, 66.00
原油は金曜日のドル高相場で下落した。72.5ドルのサポートラインで買いエントリーをするのがよいと思われる。
DOW
レジスタンス:34360, 34500, 35000, 35500, 36000, 36500
サポート:33500, 33000, 32500, 32000
先週のダウ平均株価は不安定だったが、上昇トレンドは継続している。今週も、上昇が期待できるだろう。
NIKKEI 225
レジスタンス:28000, 28300, 28500
サポート:27150, 27000, 26250, 25500, 25000, 24500
今週も日経平均株価は堅調に推移した。ドル円の上昇が続いているので、日経も上昇傾向が続くと予想できる。