先週のニュース
全てのトレーダーが米国・消費者物価指数の発表を待っていたため、静かな週明けとなりました。インフレ率の発表は予想通り、過去1年間の物価上昇率が6.5%というもの。この6.5%という水準は昨年よりも低く、最近のインフレ率は低下し続けている状態が続いています。結果は予想通りでしたが、2023年もインフレ率は低下し続けると予想されたため、ボラティリティは依然として高いままでした。
最近の日銀による措置への懸念から、USDJPYがサポートラインを割り込んだことが大きな動きとなりまた。米国株はインフレの発表を受けて上昇したものの、NIKKEI225はUSDJPYの下落を受けて下落しています。また、GOLDは好調を維持し、WTIは75ドル近辺でレンジ相場が続きました。
今週のトピック
水曜日から2日間、日銀の月例会議があり、これがマーケット最大のイベントとなります。日銀が金利上昇を容認したことを受け、先週のUSDJPYは大きく下落しています。日銀がさらに金利を上げるような行動をとれば、USDJPYとNIKKEI225の両方にパニック売りが出る可能性があります。しかし、より可能性が高いのは、マーケットが最近の日銀の動きに過剰に反応しているように見えるため、巻き返しの動きが起こることです。
今週、米国で最も重要な経済指標発表は、水曜日の12月小売売上高です。米国市場は株式が上昇を続けるため、肯定的な結果を期待していることでしょう。また、米ドル安が需要を後押しし、ヘッジファンドが2,000ドルへの回帰を目標としているため、GOLDは引き続き活発な動きを見せそうです。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:129.50, 130.00, 130.50, 131.50, 133.00, 134.00, 134.80
サポート:127.50, 126.25, 125.00
日銀会合を控えた今週は、重要な週となりそうです。現在、マーケットは売られすぎの状態になっているため、今週は上昇する可能性が高いものの、127を下抜けた場合、125を試すきっかけになるかもしれません。
GBPJPY
レジスタンス:158.60, 161.00, 162.30, 164.00, 165.00
サポート:155.00, 152.50, 150.00, 148.60
155のサポートより上にある今は、買いの機会に集中した方が良さそうです。しかし、155を下回ってしまうと次のサポートまでは大きな乖離があるため、買いポジションを建てる場合はストップロスを置くようにしましょう。
EURUSD
レジスタンス:1.0870, 1.0900, 1.0940, 1.1000
サポート:1.0730, 1.0600, 1.0500, 1.0400, 1.0300
上昇トレンドは現時点では終了する気配がありません。戻り売りをするには高値を待つのが最善です。
EURJPY
レジスタンス:140.00, 142.75, 144.00, 145.00
サポート:137.35, 135.50, 135.00, 133.50
現在、GBPJPYと同様のチャートパターンとなっており、現在のレベルでは高いリスクリワードの買い場となる可能性があります。
GOLD
レジスタンス:1950, 1980, 2000
サポート:1900, 1875, 1864, 1845, 1820, 1806, 1800
勢いよく上昇しすぎているため、果敢な短期トレーダーであったなら、売りの機会を探しても良いかもしれません。スイングトレーダーは、マーケットが下落するのを待ってから買う方が良さそうです。
WTI
レジスタンス:81.50, 84.00, 90.00
サポート:77.00, 75.00, 70.00, 67.00, 62.30
重要な75ドルから離れられずにいるため、現時点ではレンジ取引が最適な戦略です。
DOW
レジスタンス:34500, 35000, 35500, 36000, 36500, 37000
サポート:33500, 33000, 32500, 32000
年初の好調なスタートが続くと見て、今週は下がったところで買うのが良さそうです。
NIKKEI 225
レジスタンス:26000, 26500, 26650, 27000, 27500, 28500
サポート:25500, 25000, 24500, 23500
25,500ドルのサポートを維持できるかどうかは、USDJPYの動きによって決まります。今週はサポートより上で高いリスクリワードの買い場がありそうです。