先週のニュース
先週、日銀が金利の上昇を事実上容認したことは、マーケットに衝撃を与えました。このサプライズによって、ドル円や日経平均株価が大きく下落しています。この金融政策の変更によって、年末にドル円のボラティリティをより高めてしまう可能性があります。
米国経済減速の兆候がさらに強まり、2023年には経済の減速がさらに進行するとの懸念が高まっています。年末年始の休暇を前にトレーダーのリスク選好度が低下し、ダウ平均株価は下値を試しました。WTIは、ロシアが減産したことでチャートの形状がポジティブに変わっており、今週は堅調に推移しました。
今週のトピック
クリスマス後の週は、通常であれば静かな週になりますが、今週はボラティリティが高くなる可能性があります。ドル円は、トレーダーが130.00円以下のストップを探しているため、さらに下押しするかもしれません。2022年は株式市場が大きく下落した年でしたが、年末までにさらに売られる可能性もあります。
今週は我慢強いトレーダーにとって、レンジトレードの良い機会となりそうです。トレーダーたちが休暇に入るとマーケットが過剰に動いてしまうことがあるため、マーケットがパニックに陥った時には反転を狙ったトレードの機会をうかがうとよいでしょう。
チャート分析
USDJPY
レジスタンス:133.65, 134.50, 136.00, 138.00, 140.00
サポート:132.00, 131.50, 130.50, 130.00
日銀の衝撃的な政策変更を受けて、ドル円は年末年始の休暇中にさらに下落し、再び130円を試す可能性があります。
GBPJPY
レジスタンス:163.00, 165.00, 167.00, 169.00, 170.00
サポート:159.00, 158.50, 156.50, 155.00
ポンド円は売られすぎの水準にありますが、ここで買うよりも、10日移動平均が近づくのを待って売るのがベストの戦略だと思われます。
EURUSD
レジスタンス:1.0700, 1.0800, 1.0900
サポート:1.0500, 1.0400, 1.0300, 1.0250, 1.0200, 1.0100
ユーロドルは上昇トレンドが終了して方向感がないため、今週は横ばいから下降に転じていくことが予想されます。
EURJPY
レジスタンス:141.50, 142.50, 144.00, 145.00, 146.75, 147.00
サポート:140.00, 138.75, 137.35, 135.50, 135.00
ユーロ円は年末に向けて弱気が続く見通しであり、今週はさらに下値を模索する展開が期待できるでしょう。
GOLD
レジスタンス:1811, 1825, 1850
サポート:1783, 1775, 1765, 1745, 1737, 1730, 1700
ゴールドは先週、1825のレジスタンスを突破することができなかったため、今週は下押しする可能性があります。
WTI
レジスタンス:80.00, 84.00, 90.00
サポート:77.00, 75.00, 70.00, 67.00, 62.30
ロシアが減産しているため、WTIのセンチメントは再び強気に転じています。75ドルのサポートより上で押したところを買うのが、今のところベストの戦略だと思われます。
DOW
レジスタンス:33500, 34000, 35000, 35500, 36000, 36500, 37000
サポート:32500, 32000, 31725, 31000
米国における金利の上昇と経済成長の鈍化に対する懸念が続き、株は弱気の見通しです。今週は株価が高値を更新することも考えられますが、短期的な売り場となる可能性があります。
NIKKEI 225
レジスタンス:26600, 27000, 27500, 28500, 28500
サポート:26000, 25500, 25000, 24500
円高が進行しているため、日経平均はさらなる下落の可能性がありそうです。もし株価が上昇するようであれば戻り売りを狙い、下降トレンドに乗っていくことも視野に入れておきたいところです。