SMA説明1

単純移動平均線(SMA)とは、直近の価格を足していき、その数値を期間数で割った平均値どうしを結んだ線です。例えば、あるマーケットの10日分の終値を足し、その合計を10日間で割ると、10期間のSMAができ上がります。期間(パラメーター)を短く設定した移動平均線は、価格変動に素早く反応しますが、期間を長く設定した移動平均線は反応が鈍くなります。移動平均線には、SMAの他、指数移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)など、他にも種類があります。

ポイント1

SMAの数値の意味

パラメーターを「10」に設定した10期間移動平均線は、一つ目のデータポイントとして、最初の10日間の終値を平均化します。次のデータポイントでは、1日目の価格を除き、代わりに11日目の価格を加えて加算して平均を取る、という流れになります。1日ずつ日をずらしながら10日間平均を出し続け、点どうしを線で結ぶと移動平均線が完成します。同様に、50期間移動平均線は、連続する50日間のデータを継続的に平均化して結んだ線ということです。

ポイント2

SMAの特徴

SMAはさまざまな期間数で計算することができるため、自由に数値設定して、その期間内の平均価格知ることができます。

また、SMAはボラティリティを平準化し、マーケット価格動向を見やすくします。SMAが上向きであれば、そのマーケットが上昇していることを意味します。反対に、下向きであれば、マーケットが下落していることを意味します。

パラメーター数値を大きくするほど(加算期間を長くするほど)、SMAは滑らかな線を描きます。反対に、短期移動平均線は変動が激しくなり、マーケットに沿った動きとなります。

ポイント3

なぜFXトレードでSMAを使うのか

私は常にSMAを使い、EMAやWMAを使うことはありません。すべての移動平均線をバックテストした結果、それぞれのパフォーマンスに大きな違いは見受けられないということが分かりました。また、大勢のトレーダーがSMAを使っているため、SMAの変化に対して他のトレーダーがどう反応するか予測することができます。私は20年以上SMAを使用してきているため、SMA戦略を使用することに自信を持っています。そのインジケーターを使った経験が豊富になるほど、リスク管理やメンタルコントロールに神経を集中させることができ、より成功するトレーダーになっていけるのです。

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