Turn Tradingレポート２２年８月２９日

先週マーケットでは先々週に引き続き、米国の金利とインフレが最重要事項となりました。米国のインフレ率の発表は予想をやや下回ったものの、マーケットの焦点はジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演でした。

パウエル議長の講演は、インフレ抑制のため積極的な利上げに踏み切ることを示唆し、マーケットを驚かせました。FRBはさらなる経済データを待ってから最終的に決定するとし、9月のFOMCで政策金利が0.75％引き上げられる可能性が残る状態となりました。先週のマーケットの主な動きは、米国株が大きく下落したことです。週明けは米ドルに利益確定となる売り注文が多く出ましたが、パウエル議長の講演後、米ドルは直ぐに上昇トレンドへと戻っていきました。

今週の最も重要な経済指標は、先月予想を大きく上回る結果となった米国の雇用統計です。米ドルは依然として強いものの不安定でもあるため、金曜日の発表後に再び大きく動くことが予想されます。

もう一つ重要な経済指標として、水曜日に発表される中国PMIです。マーケットは中国経済の減速を懸念しています。それは中国がすべてのマーケットに大きな影響を及ぼしているためです。中国経済の低迷は特に株式市場のさらなる売りを誘う可能性があります。

ビットコインは2万ドルという非常に重要なサポートに戻ってきており、これが下抜けるとマーケットのリスク選好度にマイナスの影響を与えてしまうような重要な地点にあります。特に株式市場は短期的に見ると、ビットコインの動きに連動しているため注意が必要です。

レジスタンス：139.30, 140.00, 145.00, 147.50
サポート：136.00, 135.50, 134.00, 132.00, 131.50, 130.50, 130.00

米国の政策金利が上昇し続けているため、USDJPYの上昇トレンドはますます強くなっています。9月中には139.00を試しに行くような上昇を続ける可能性が高そうです。

レジスタンス：164.00, 165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート：160.00, 159.50, 158.30, 155.50

ポンド安と円安が相殺され、小さなレンジで推移しています。このレンジは今週も続くと思われますが、下降する力の方が高そうです。

レジスタンス：1.0000, 1.0100, 1.0200, 1.0300, 1.0360, 1.0500
サポート：0.9900, 0.9800

マーケットは弱気の状態のまま1.0000の重要なサポートを下回り、先週を終えました。将来的に欧州の金利が上昇するという話もありますが、EURUSDの下落トレンドは強く、今後も継続する可能性が高いでしょう。

レジスタンス：138.00, 140.00, 142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート：135.00, 134.00, 133.30, 132.60

先週は横ばいの動きが続きましたが、今週もこの動きは継続しそうです。ユーロの弱さを考えると、レジスタンス付近での売りを狙うのが現時点の最善策となりそうです。

レジスタンス：1750, 1764, 1785, 1800, 1820, 1845, 1875
サポート：1725, 1715, 1700, 1697, 1675, 1646

米国の金利上昇によって売りが続きました。レジスタンスとなった10日間移動平均線を上抜けることもできずに先週を終えています。下降トレンドは現在も強いため、マーケットが上昇したときに売るのが最良の戦略と思われます。

レジスタンス：95.00, 96.00, 100.00, 104.00
サポート：90.00, 86.50, 85.00, 80.00

10日間移動平均線が上向きになっているため、一層ポジティブな状態になりつつあります。今週は、96.00のレジスタンスを再び試す動きとなりそうです。

レジスタンス：33000, 34000, 34275, 35500, 35850, 36000
サポート：32000, 31500, 31000, 30000 , 29500

月曜日に10日間移動平均線を下回る終値で上昇トレンドが崩れた場合、売り手が積極的にマーケットに戻ってきたことを示します。トレンドは強いため、現在の下降トレンドに従うのが最善です。

レジスタンス：28750, 29000, 29250, 29400, 30000
サポート：28000, 27500, 27000, 26000

先週の日経はDOWとともに苦戦しましたが、円安が貢献し、下げ幅は限定的なものとなりました。しかし、直近の上昇トレンドは終了しており、今週は横ばいから下降を予想しています。