先週のニュース

先週最大のイベントは木曜日のECB理事会でした。ECBが政策金利を据え置いた結果、EURUSDは大きく下落しました。火曜日の米国の4月消費者物価指数では、予想をやや下回り、米国の10年金利は低下したものの週の終わりには再び上昇しました。

そのため、USDJPYは先週の金曜日に126.50を超え、約20年ぶりの高水準に達しています。 最近のマーケットの動向を受けて、岸田文雄首相は金曜日、日銀の金融政策は2%のインフレ目標を達成するためのものであり、為替を操作するためのものではない、と述べています。

ウクライナ戦争が続く中、金やWTIなどのコモディティが再び人気となりました。商品価格の高騰はインフレ率の上昇を招き、世界中の経済に打撃を与えています。また、先週の金曜日はイースターのため、ほとんどの市場が休日となっていました。

今週のトピック

月曜日は先週末のイースターの祝日に続き、多くの市場が休みとなっているため、今週のマーケットはゆっくりとしたスタートとなりそうです。しかし、ウクライナ戦争の状況悪化は、マーケットにも影響を強める可能性があります。

今週は重要な経済指標発表はあまりなく、主要な経済発表は、月曜日の中国のGDPと水曜日の米国の中古住宅販売件数です。これらの経済発表よりも注目の経済ニュースは、木曜日に予定されている、米国、英国、ユーロ、それぞれの中央銀行総裁によるスピーチです。

為替市場は比較的静かな状態が続きそうですが、その中でもUSDJPYの動向は最も注目されるものとなるでしょう。株式市場も先週の週明けに回復したものの現在は下降トレンドのレジスタンスに戻ってきているため、下降トレンドが続くかどうかが注目されます。 商品市場は再び上昇トレンドが始まっているため、注意深く見守る必要があります。

チャート分析

USDJPY

レジスタンス:126.70, 130
サポート:126.00, 125.75, 125.25, 125.00, 124.50

今週もUSDJPYは好調で、チャート上では130までほとんどレジスタンスがありません。また、非常に円安であるにもかかわらず日銀が円を買って止める気配はありません。今週も上昇しそうですが、急落するリスクが高まっているため、ストップロスを設定し、それに従ってトレードするようにしましょう。日米の金利差が大きくなっているため上昇トレンドに乗る良いチャンスとなりそうです。

GBPJPY

レジスタンス:170.00, 175.00
サポート:164.00, 163.25, 162.25, 161.50, 160.00

先週は上昇トレンドが継続し、GBPJPYは先月のレジスタンスを上抜きました。上昇トレンドは強く、今週も継続しそうです。GBPUSDが最近、重要なサポートである1.3000を数回試しており、GBPJPYの上昇に貢献する可能性がありそうです。

EURUSD

レジスタンス:1.0850, 1.0925, 1.1000, 1.1130
サポート:1.0800, 1.0755, 1.0645

EURUSDは先週木曜日、ECB理事会で政策金利を変更しなかったため、1.0800を割り込んで急落しました。現在は少し売られ過ぎの状態になっているため、売り方はマーケットの上昇を待ってからダウントレンドに従った方が良いかもしれません。

EURJPY

レジスタンス:137.00, 137.50, 140.00
サポート:136.00, 135.50, 134.50, 133.00, 132.50, 130.00

USDJPYとEURUSDのトレンドが逆なため、マーケットは横ばいでトレードし難い状態です。EURUSDが少し売られ過ぎ、USDJPYが強い上昇トレンドにあることを考えると、今週はEURJPYが上昇する可能性が高いように思えます。

GOLD

レジスタンス:1980, 2000, 2069
サポート:1950, 1940, 1920, 1912.50, 1900, 1890, 1875

金市場はその後息を吹き返し、強気相場が復活しています。2000ドルは、トレーダーがターゲットにしている非常に重要なレジスタンスです。マーケットが1950ドル近くに戻るのを待つことは、リスクを低くし、高いリターンの買いの機会を得ることになるかもしれません。

WTI

レジスタンス:108.00, 115.75, 125.00
サポート:100.00, 98.00, 93.50, 92.30, 90.00, 85.00

ウクライナ・ロシア戦争が終結する兆しが見えない中、先週はWTIに強気相場が戻ってきました。重要なサポートである92.50がダブルボトムを確認すると、短期的な下落トレンドは終了しました。そして大台である100ドルを超えると、再び上昇トレンドに転じました。今週は短期的な方向性を見極めることは難しく、レンジトレードが最適な戦略と思われます。

DOW

レジスタンス:35000, 35400, 35850, 36000
サポート:34100, 34000, 33000

ダウは木曜日に大きく上昇しましたが、マーケットはまだ下向きです。先週の短期的なサポートが買いを誘ったため、今週はレンジ取引になると思われます。

NIKKEI 225

レジスタンス:27250, 27500, 28000, 28700, 29000, 30000
サポート:26250, 25000

世界的な株安を受け、日経は現在、完全な下降トレンドにあります。週明けには10日移動平均線にまで戻り、これがレジスタンスとなって今週も相場は下降する可能性があります。

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