FXトレードは勝率が高いだけで利益が積み上がるものではありません。勝率だけではなく、リスクリワードレシオについても考える必要があることを覚えておくことが重要です。

小さなターゲットと大きなストップを設定してスキャルピング戦略を使用すると、勝率が高くなる可能性がありますが、時間の経過とともに損失が発生していきます。スキャルピングは数多くのトレードができ、その中には小さな利益も多く含みます。 積み上げてきた小さな利益を、たった1回の大きな損失によって、失ってしまうことも多くあります。スキャルピング戦略の全体的なパフォーマンスに、非常に大きな影響を与える可能性があります。

スキャルピング時、勝率70％以上を目指すトレーダーは、危険な損失を受け入れられない場合があります。高い勝率を達成しようとするプレッシャーは、下手な決定を下してしまう可能性があります。勝率の高さよりも、いかに損失を小さく抑えるかが、トレーダーには必要な行動力となります。

スキャルピング時、小さなストップと比較して、非常に大きなターゲットを設定したくなる場合があります。3を超える、非常に高いリスクリワードレシオを達成しようとする場合、勝率は40％未満になる可能性があります。

勝率が低い場合、5回以上連続して損失になる可能性があります。多くのトレーダーは連敗してしまうと、トレードルールに従えなくなってしまう傾向があります。低い勝率の状態で、スキャルピング戦略を使用してトレードすることは困難です。

スキャルピング戦略では、長期的に50～65％の勝率であることが適切な目標です。この勝率は、利益を上げるために平均利益が平均損失よりも高いことを必要とします。 例えば、GBPJPYをスキャルピング戦略でトレードする場合、ターゲットを6pips、ストップを4pipsに設定します。

このように現実的な勝率を維持することは、自分のトレード計画に従いやすくさせ、長期的な利益に結びついてきます。また、リスクリワードレシオは、1～2を達成することに集中します。

過剰トレードを回避することは、スキャルピング戦略で長期的な利益を上げるための最良の機会を提供します。スキャルピングの場合、一日1～2時間、3～5回のトレード回数で十分です。