FXトレードで勝つため、チャートの正しい見方を知りたいと思うトレーダーが多くいます。しかし、プロトレーダー達は、FXの見方ではなく資金管理に集中しています。これはどういうことでしょうか。この記事では、FXの見方よりも資金管理の重要性を解説します。

この記事では、FXの見方よりも資金管理の重要性を解説します。

同じマーケットでもトレーダーによって見方が変化する

ポイント1

トレード戦略が異なる

戦略が異なれば、トレード判断も異なります。どのタイミングでの値幅を得たいと思うのかによって、マーケットへのアプローチの仕方も異なります。例えば、順張りトレーダーの場合、移動平均線から価格に大きなギャップがある場合、価格が移動平均線まで戻って来ることを待ちたいため、トレードをしないというトレード判断になります。しかし、逆張りトレーダーにとって、価格と移動平均線に大きなギャップがある状態は、絶好のトレードチャンスと感じます。
ポイント2

使用しているインジケーターが異なる

チャートに表示するインジケーターはトレーダー毎に異なります。トレーダーがどのようなトレードを目指しているかによって、使用しているインジケーターが異なるためです。また、同じインジケーターでも、パラメーターを調整しているトレーダーもいます。そうすると、同じインジケーターを使用していたとしても、出すサインのタイミングは異なります。

例えば、移動平均線の場合、パラメーターを10に設定した移動平均線と、パラメーターを25に設定した移動平均線とでは、異なるタイミングでトレードサインを出します。
インジケーターは数多あり、最低でもそのインジケーターの数以上のマーケットの見方があることが分かります。

ポイント3

狙っているターゲットが異なる

スキャルパーとスイングトレーダーの狙うターゲットの大きさは異なります。スキャルピングの場合は、5~10分以内の短時間の小さな値動きを狙うため、ターゲットは数pipsです。スイングトレードの場合、日をまたぐため、その分大きな値幅を狙い、数十pipsから多ければ100pips狙う場合もあります。そのため、スキャルパーが気にするような戻しの値動きはスイングトレーダーにとって極小さなものでしかないため気しません。

このように、トレーダーによってトレード判断は多種多様です。様々な見方ができるFXマーケットのため、世界中、多くのトレーダー毎に下すトレード判断、トレードタイミングにずれが生じることは理解できます。

では、FXトレードでは何が重要なのでしょうか。FXの見方はトレーダー毎に異なるため、正しい一つの見方はありません。安定したトレード成績を残すために必要なことは、FXの見方を気にするよりも、資金管理を確実に実行することが何よりも重要です。

資金管理は、どんなマーケットでトレードするにしても、どんな戦略を使用するにしても、どんなトレードスタイルにしても必要不可欠です。

資金管理の仕方

ポイント1

リスクリワードを1以上になるようにする

リスクリワードが1以上になるようにします。リスクリワードが1未満の場合、高い勝率が必要となり、トレードをする度に高いプレッシャーがかかってきます。平静な状態でトレードが出来ないと、トレード計画に沿ったトレードが出来なくなります。
ポイント2

ストップ幅を拡大させてはならない

マーケットが思惑とは反対に動き、含み損となった際、損失の確定を恐れてストップを拡大させる方向へ動かしたり、ストップ注文をキャンセルしてはいけません。運良くマーケットが反転して思惑方向へ戻ってきたとしても、これは短期的なものです。長期的に見ると、いつかは大きな損失に繋がります。

損失は小さいほど、今後のトレードで補うことが容易になります。損失をいかに小さく抑えるか、これがFXトレードで勝つために重要なカギです。

アドバイス

FXの見方はトレーダーによって異なることが分かりました。各トレーダーが焦点を置くべきポイントは見方ではなく、資金管理です。FXトレーダーとしてより早く利益を収めたいと思うならば、資金管理を徹底し、そのルールを確実に実行できるようになることです。どんなに優れた戦略も資金管理を抜きには勝てるようにはなりません。FXの正しい考え方を理解し、実行に移していきましょう。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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