トレードは娯楽ではなく仕事や職業として考えなければ、継続して利益を得ることは出来ない。 このことを深く心に刻み込まなくてはならない。 刺激や興奮を求めて市場にエントリーすれば損失を招くとともに大きな心的ストレスを被るだけである。 収益性の高いトレーダーは利益を得る為に市場に参入し、優秀であれば大きな利益を得ることが出来る。
トレードを始めたばかりであれば、限りなく収益の可能性が存在する市場に参入すること自体に興奮してしまうことは十分に理解できる。 本や雑誌を読み、直ぐに利益を得られるようになる戦略の伝授を約束するセミナーに通い、仕事を辞めて専業トレーダーになるのは時間の問題だけと思っているのだ。 初心者トレーダーは完璧なインジケーターを探し求め、市場を理解しようと挑戦することを楽しむことができる。 明確なプランもまだ持つことは無く、大きな利益と損失の浮き沈みを経験し、ギャンブラーに近い取り組み方をする。 リスク管理を無視し、大きな損失を受けるまでは時間の問題となり、トレードで簡単に稼げると言う彼らの夢はもろくも崩れ去るのだ。
このようなギャンブルトレードは大きな損失や心的ストレスを招くだけであると、漸く理解することが出来たトレーダーは、リスク管理に集中し始め、これこそがトレードにおいて最も重要な事柄の一つであると言うことに気付くのである。 プロの段階により近づいて来ると、自分の理想とするトレードが何かが見えてきて戦略に合った状況になるまで、市場へのエントリーを我慢強く待てるようになるだろう。 そして、数多くの良いトレードを行った後に、トレードとは同じパターンを繰り返し実現することなのだ、ということをプロのトレーダーとして認識するようになるのである。
なぜトレードは退屈であるべきなのか
好成績を得る為には、適切なトレード行程を、繰り返し行い、習慣化することが求められる。
如何なる職業もそうであるように、最初は何でも刺激的に感じられる時期があるのだ。 しかし、その期間を過ぎてしまうとその後は、ただ多くの時間エントリーを我慢強く待つことと、損切りや利益確定ポイントに価格が達し、決済されるのを待つことに充てられるのである。
トレードは様々な自分の能力に負の影響を与える感情で終わることも往々にしてあり、良くも悪くも影響を受けすぎてしまえば、それがトレードプランを実行する際のプレッシャーになるだろう。 収益性のある戦略を見つけることは時間を要するが、一旦見つけてしまえば、その戦略に従うことが自分の役目となり、トレードが刺激的ではなくなってくるのである。
目指すべき目標は、安定して利益を得ることにあり、自分のトレードにおいて利益と損失の波が大きくてはならず、常にリスクを軽減する為に自分の戦略を改善すべき時を注視し続けることなのだ。