トレーダーは短期間で利益を上げることもできますが、トレーダーの多くは長期的に利益を上げ続けることができません。トレーダーが長期的にお金を稼ぐことができない主な理由の1つは、大きなFX損失を出したたった一日の悪いトレードが今までの利益を一気に無くしてしまうことです。その悪いトレードを行った一日だけで数週間~数ヶ月、もしくはそれ以上に大きい損失をもたらす可能性があります。

大きなFX損失を出すと、口座残高が損なわれるだけでなく精神的にも大きなダメージを受ける可能性があります。大きなFX損失となったトレードの後、自信を失い、意欲を失い、再びトレードをしたくないと思うことは当然です。精神的な問題を修復することは非常に難しく、回復にも時間がかかります。

大きなFX損失を出す危険性を理解し、トレードを改善するためにどのようにしていくのか手順を見てみましょう。

より良い取引方法

ステップ1

たくさんお金を稼ぐことに焦点を当てた考えを止めます。

ステップ2

勝ちトレードが続いたときは自信過剰になっている可能性もあるため、思惑と逆に動いた際にマーケットを冷静に見て判断できるよう休憩を取ります。

ステップ3

間違った自信がもたらした悪い結果の後は休憩を取ります。

ステップ4

多くの利益を得たとき、どんなに嬉しくても友達に教えないようにします。自信過剰になるのを抑えるためです。

ステップ5

多く資金を減らしたときも友達に教えないようにします。メンタルコントロールの一環です。

ステップ6

損益ではなくトレードの過程に焦点を当てます。

FX損失を分析しましょう

    自身のトレードの過程を理解することは、次の大きな損失につながる兆候を理解するために役立ちます。大きな損失から学び、制御を失ってしまう前に何が起こったのか分析するのです。

  • このトレード前にあなたは大きな利益を出し過度な自信を持っていませんでしたか?
  • いつもよりポジションの保有時間は長くありませんでしたか?
  • マーケットを大きく変動させるような重要なニュースを見落としていませんでしたか?
  • 疲れて集中力を欠いていませんでしたか?
  • 事前に立てたトレード計画に従っていましたか?
チェック

大きなFX損失を引き起こしたトレードの多くには潜在的な理由が必ずあり、そのFX損失の原因を理解することで、将来同じミスを避けることができます。大きなFX損失を避けるためにもトレード計画は事前に立ててください。もし、あなたが夜遅くに大きな含み損となっているポジションを保有している場合、トレードをどこかで修了(損切)させるルールを設けます。また、もし多くの利益を出した後に持ったポジションである場合は、一定のFX損失がでたらトレードを中止する、というルールを設けます。

大きなFX損失を出したたった一日の悪いトレードの危険性を理解することで、より一貫性のあるトレードが可能となります。結果ではなく常にトレード計画に従うことに焦点を当て、小さなFX損失は簡単に取り戻すことができることを覚えるのです。たった一つの大きなFX損失でも多くの問題を引き起こす可能性があることを決して忘れてはなりません。

損失後も冷静さを保つ方法

勝ちトレーダーと負けトレーダーの最大の違いは、損失を出したトレードの後にどのようにするかです。負けトレーダーは損失を出すとトレード計画に従うことができません。しかし、損失になったとしても平静さを保ち、トレード計画に従うことを重視し続けることはトレードを向上させるためにはとても重要です。

損失という結果が必ずしも悪いトレードだったり、何かを間違えたという意味ではありません。マーケットを 100%予測することはできないため、すべてを正しく実行しても損をすることがあるのです。良いトレードとはトレード計画に忠実に従ったかどうかを振り返ることで分かります。

それでは勝ちトレーダーと負けトレーダーの損失後の違いを比較してみましょう。

負けトレーダー

マーケットにエントリーし、そのポジションから利益が得られることを祈ります
マーケットが思惑方向へ動かずストップロスが発生し、トレーダーは怒り、リベンジを考えます
準備をしないまま再度トレードをし、新たに損失を重ねます

勝ちトレーダー

マーケットに参入し、仮に思惑とは違った方向へマーケットが動いた場合どう対応するか、フォロープランに焦点を当てます
ストップロスが発生しても落ち着いています
一旦休憩を取り、気持ち新たにトレード計画に従って次のエントリータイミングを待ちます

比べて分かるように、2 人の大きな違いは精神状態です。トレードは怒ったりメンタルを取り乱すことはとても危険で、マーケットは常に思惑と違った方向へ動くことを想定する必要があります。そのため、ストップロスルールを明確に持ち、それに正しく従うことで、次回のトレードで損失を戻すこともできるようになるのです。

損失トレードの後、自身の心理状態を振り返り次回のトレードを改善していきましょう。損失後も落ち着いて自身のトレードについて新しい考え方を作り出すことは大きな学びへと結びついていきます。このステップを踏むことで次のトレードが有益なものになるという自信を持てるようになるので、仮にまた損失となったとしても、感情をコントロールできたとしたら自分を褒めてください。この積み重ねがトレードと上手に向き合い、結果としてトレードで成功し、メンタルも整い幸せを感じられることになります。

なぜあなたは損失を受け入れられないのか

トレードを学び始めたすぐの段階で、すべてのトレーダーは損失を制限する重要性を学びます。特にマーケットで安全にトレードするためには、損切注文を置くことが重要であると学びます。リアルなマーケットでトレードを終えた後、損切注文を毎回受け入れることの難しさを実感します。 しかし、1 つの大きな損失が非常に危険を及ぼすため、毎回、損切注文を出しておく必要があります。

損切ルールを守ることができない一例

エントリーし、利益を得ることを考え始めます。
価格が下がり始め、損失注文のある -10 ポイントの値に近づくと、損失の執行をひどく心配し、-15 ポイントに損切注文を移動してしまいます。
価格が上がると、損切注文を下げたことに安心と幸福を感じます。
しかしその後、価格は再び下がり、-15 ポイントの大きな損切注文に達してしまい、トレーダーは怒り出すます。

損切ルールを守るためには

エントリーしたら、損失限度についてまず考えます。
価格が損切注文のある -10 ポイントに近づいても、落ち着きを保ちます。
価格が上昇しても無感情を保ちます。
価格が再度下落し -10 ポイントの損切注文が執行されても、トレーダーは納得した気持ちでいます。

損切注文を受け入れるためには、練習や訓練を必要とし、それは決して簡単なことではありません。強固なトレード計画を構築できれば、損失を受け入れ最高のチャンスを手に入れられるため、常に穏やかな状態を維持させてくれます。もし自分が損切注文を受け入れられないと分かったら、直ちにトレードを中断すべきです。そのあとはしっかり休憩を取り、自分自身を振り返ってから、トレードを再開しましょう。

トレーディングは未来を予測するというより、リスク管理を行うものです。常に損切ルールに従えば、あなたのパフォーマンスは上がり、トレードはより楽しくなります。

月、週、日ごとのFX損失限度額を決める

トレード毎の損失幅を決めてトレードすべきことはよく知られてきましたが、大きな損失を抑えるためにはより長い期間のFX損失を管理することが鍵となります。一日の失敗で数週間の利益を失ってしまうのはあまりにリスクが大きすぎるからです。 また、もしマーケットの状況が変化したなら、数日もしくは1週間待って新たなマーケット環境に順応する時間を持つべきでしょう。

FX損失管理プランの一例です

  • マーケット: USD/JPY
  • トレード毎のFX損切り幅:50 pips
  • 1日のFX損失限度額:100pips
  • 1週間のFX損失限度額:250 pips
  • 1か月のFX損失限度額:500 pips
損切幅はどう決めるのか

取引記録を付けることで、損切幅を設定しやすくなり、それはあなたがトレードで成功するチャンスを最も高めてくれます。取引記録を確認し、異なる損切幅を使用した時に結果がどのくらい違うのかを確認します。 例えば 1 日の損切幅を 50 ポイントと 100 ポイントを使用した場合で、過去 1 ヶ月間にどちらのほうが口座残高は増えたか、といった具合です。トレーディングデータを分析することは、あなたの性格に合ったトレードスタイルと最良のリスク管理計画が何であるかを理解するのに最も役立つのです。

損切時にすべきこと

コンピュータから離れる

ストップロスが発生した後は、自分自身をコントロールするのは難しいかもしれません。多くのトレーダーはストップロスルールを持っていますが、ほとんどのトレーダーはそのルールに従いません。もし損切注文がヒットしたら、損失を取り戻すためにトレードを続けたいという誘惑に負けずコンピュータから一度離れてください。リラックスしてあなたの感情を完全に制御できるまではコンピュータに近づかないことです。

トレード結果を見直す

トレーディング後に落ち着くための時間を費やした後は、損失の原因を理解する時間です。トレードプランに従ったか、なぜ戦略は成功しなかったのか、予想よりもマーケットは活発だったか、静かだったか、重要なニュースを見落としていないか、といった具合でチェックします。また、あなたがトレードの間に書いたメモは、損失の原因を理解するのに非常に役立ちます。

トレードプランを改善する

レビューの後は、もう一度トレードする準備を整え利益を上げる時です。トレードプランを改善し、過去よりも良いトレード戦略を構築しましょう。休憩後のトレードで損失前より小さなポジションでトレードを再開することは自信を取り戻すのに有益です。以前の損失を忘れ、自信を持って計画に100%従うことに重点を置きましょう。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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