プロトレーダーになる
マーケットから一貫した利益を得ることは、極わずかな一握りの人のみが可能であり、専門的なスキルも伴います。 プロトレーダーになるにはトレードの基礎を時間をかけて根気よく学んでいく必要があります。FXプロトレーダーも常に100%勝てているわけではなく、負ける時の損失を最小限にくい止めるプロセスを持っていることで長期に儲けを出しています。また、プロトレーダーは自分の性格やライフサイクルに適したトレード戦略を立ててマーケットの変化に適応しています。カリスマトレーダーのまねごとをしていると、いつまでも自分のトレード戦略を持つことができません。自分に適した自分だけのプロセスを構築することが重要なのです。
トレードシステムがどんなに良くても、マーケットで毎日お金を稼ぐことは不可能です。収益力のあるトレーダーは、プロトレーダーとしての役割の中で最も重要な部分が「損失のコントロール」であると理解しています。特に、利益が積み重なったトレードの後、ストップロスを大きくして、今まで得てきた利益を減らす損失を回避しようとしてしまいますが、これは非常に大きな損失に繋がる行為です。最高のトレーダーは、素早く損失を確定させることに焦点を当て、次の収益性の高いトレードチャンスを見つけることに集中します。
トレードはすべての計画に従うべきであり、プレッシャーの下で悪い意思決定を下す感情を持ったままではいけません。一つのトレードのミスは、日次、週次、月次、年次で積み上げたトレード収益を短期間で失うことにつながります。トレードのルールに従い規律を実行することは、トレードの危険性を回避するためのカギです。規律ができるまでには時間がかかり、ルールに従うことが自然となるよう日々のルーティンワークを構築する必要があります。規律とは、一週間ルールに従うといった意味でなく、そう理解することは間違いだと言えます。規律は、毎日ルールに従うことを何週も年月をかけて繰り返すという意味です。
マーケットでの優位性がなければ、長期的にお金を儲ける術がありません。優位性の例としては、マーケットがパニック状態となり適正な価格から大きく剥離した時や、分析によって他のトレーダーより一歩早く、マーケットにエントリー出来る時などが上げられます。 マーケットには多くの収益機会が存在しますが、自分がどのようなトレード戦略を使うかを明確にして、その戦略の成功率を確認する手段を持つということが大切です。 トレードの優位性を構築するには時間がかかり、長期間にわたってマーケットを観察し分析することで形となります。また、マーケットは常に変化するということを知ることが重要です。そうすることで、新しい優位性を探せることができ、必要に応じて戦略を変更する準備が整います。
成功するトレードはビジネス志向のアプローチが必要であり、単にお金を稼ぐだけではギャンブルとなり、破滅につながります。すべてのトレードの記録を維持することは、長期的に一貫性のある収益性を持つカギであり、マーケットでの利益と損失を研究することでその情報から多くを学ぶことができます。トレードの記録は、最初は時間の無駄のように思えますが、徐々に簡単で楽しくなり、どのようにトレードの結果がコントロールできるのかといった学習を始められます。
成功している最高水準のスポーツマンが準備を怠らないのと同じことです。スポーツと同様に、トレードはトレーダーに多くのプレッシャーを与えます。最高の準備をしているものにだけ、成功が与えられます。トレードの準備とは、トレード計画を立てることであり、その日行うトレードに必要な分析を行うこと、肉体的にも精神的にもトレードする準備ができている、という確信を持つことです。
一部の人々は、プロトレーダーは一日中画面の前に座り、ずっとマーケットを見ていると信じていますが、実際には反対です。プロトレーダーは比較的僅かな時間のみマーケットを見ています。経験豊富な熟練したトレーダーは、お金を稼ぐ機会を正確に知ることができますので、一日中マーケットを見ている必要はありません。エラーなしでストラテジーを実行するために、そして、マーケットに精神的に集中するために、残りの適切な時間を使って休憩を取ることは非常に重要です。
プロトレーダーの感情の起伏は非常に激しく一人でトレードを行うのは困難ですが、他のトレーダーと情報交換することは有益です。プロトレーダーは、たいてい仲間に経験のあるトレーダーがいるチームを持ち、情報交換して良い時と悪い時をお互いにサポートします。毎日お金を稼げるトレーダーはいないため、トレードのことを理解している誰かと会話することは大変有益です。最近、特にトレードのコーチングは注目を集めており、個人をサポートする一つの手段として、トレードパフォーマンスを向上させ、ストレスレベルを軽減させています。
トレードのキャリアにおいて、幸運が舞い込んで早期に利益を上げられた場合、トレードは簡単なように見えます。プロトレーダーは異なるマーケットの異なるトレード条件下で長い経験を持っており、マーケットの変化に適応することができる人です。トレードの難しさは、マーケットが変化すると先月儲かったストラテジーが不採算になることもあるということです。成功トレーダーは長期的に一貫して利益を得るために、ストラテジーを変更した経験を持っています。
プロトレーダーは、通常、トレードをするマーケットの詳細な知識を持っています。必要な知識は、何のニュースが価格に影響を与えるのか、一日の内でマーケットが最も活発なのは何時頃か、マーケットでの主要なトレーダーは誰であるのかといったことです。何のストラテジーが他のトレーダーで人気があるのかといったことは僅かなポイントです。トレードをすることでマーケットの専門家となり、成功トレーダーは知識の乏しいトレーダーから利益を得る可能性が高くなります。
現代の金融市場は、トレード可能な多くの異なるマーケットを提供しています。新たなマーケットを試して利益を得るチャンスを希望することは大変エキサイティングです。しかしプロトレーダーは、すべてのマーケットが困難であることを理解しており、その代わりに、専門家になるために一つあるいは少数のマーケットに焦点を当てています。トレーダーは、少数のマーケットに焦点を当ているだけでなく、スキルレベルを増加させるために少数のチャンスに焦点を当てています。トレードはプレッシャーの下で迅速かつ冷静に行動するゲームです。フォーカスすることで、トレーダーはベストの行動をします。
異なるタイプのトレーダー
銀行トレーダー
- 銀行の役割は大口顧客の取引の支援です。
- 手数料ではなく売りたい顧客と買いたい顧客の価格差で儲けます。銀行トレーダーは自分のポジションも持ってトレードもしますが、このとき顧客からの注文情報がトレーディング機会を見つけるのに助けになります 。
- 銀行トレーダーは一つか少数のマーケットの専門家になります。そして超短期から長期のすべてのトレーディングをします。使う戦略はファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を混在させたものを使います。
ヘッジファンドトレーダー
- ヘッジファンドトレーダーは通常、マーケットで一番大きなトレーダーです。ヘッジファンドは大口投資家から資金を受けて資金管理手数料をもらいます。そして儲けはあらかじめ決められた配分に基づいて投資家と分け合います。
- ヘッジファンドには二つのタイプがあります:
- ファンダメンタル分析に基づきトレードするへッジファンドは、数週間とか数ヶ月間の長期間ポジションを保有します。そしてマーケットの需要と供給を分析しながらトレーディング機会を見つけます。
- 一方、テクニカル分析に基づきトレードするヘッジファンドは、主に数学モデルを使ってトレーディング機会を見つけます。 トレードは秒単位から数ヶ月までトレーディング戦略により異なります。
プロップファームトレーダー
- プロップファームはヘッジファンドと似ていますが、資金は機関投資家以外から受けます。プロップファームは通常へッジファンドよりも短期のトレードをします。
- プロップファームはトレーダーに給与は支払わずにトレードの儲けの一定割合を成果報酬として支払います。
- プロップファームは多くのトレーダーにリスクを分散し、ファンダメンタル戦略とテクニカル戦略の両方を使いトレードします。
- チームで働けてサポートも得られる上に、成果報酬が大きいので、銀行やヘッジファンドで成功したトレーダーもチームに参加します。
ブローカー
- ブローカーは本来仲介業者なので、顧客のトレードの仲介手数料で稼いで自分ではトレードをしません。しかし、中には自分でトレードをするブローカーもいますが、こういう業者は顧客からの買い注文に利幅をのせて売って儲けようとするので危険です。
- 自分ではトレードをしないブローカーを選ぶのが良いで
しょう。
個人トレーダー
- 自分の資金でトレードするのでリスクは高いです。
- トレーディング戦略を持っている人は稀で殆どはチャート分析だけでトレードします。
- 周りからのサポートもなく一人でもがきながらトレードするので、85% の個人トレーダーは損しています。
大企業のトレーダー
- 大企業のトレーダーは財務リスクを下げる為にトレードします。トヨタは USドル/円が下落すると利益が少なくなります。よって利益が減るリスクを回避するために FX マーケットで US ドル/円を売ります。
- もう一つは金鉱企業の例で、金の価格が下がると資産が下がり損失に繋がる為にリスク回避手段として金先物市場で時々売りをいれておきます。
- このような大企業のトレーダーは頻繁にトレードはしませんが、トレード規模が大きいのでマーケットに大きな値動きを与えます。
一つのマーケットの専門家になろう
専門家になることは、新しいマーケットや戦略を日々試すほど楽しいものではありません。専門家になるには時間がかかりますし、退屈なこともありますが、トレードを改善するには最善の方法です。トレーディングは競争をするビジネスであり、他のビジネスと同様にスキルレベルが最も高い人が通常最も成功しています。
例えば、アジア時間においてドル / 円はトレードに適した良いマーケットですが、ヨーロッパ時間ではポンド / ドルの方がより利益を上げることができます。
戦略に関しては、逆張り戦略はユーロ / ドルのような通常静かなマーケットが最善だと考えられます。一方、ポンド / ドルのような活発なマーケットは順張り戦略が適しているでしょう。
様々なマーケットや戦略を研究、実践し、トレーディング結果の検討を重ねることで、どこに焦点を当てるべきかを理解できるようになります。お金を稼ぐための方法が様々ありますが、あなたに適した戦略を見つける必要があります。
専門家であれば、その分野で長年の経験を持っているため、何が効果的で、何が機能しないのかを深く理解しています。そうした経験はマーケットが変化した時、戦略を変更する際に役立ち、新しいマーケットにてトレード戦略を改善する方法を発見するまでの間、損失を最小限に抑えてくれるでしょう。
すべてのトレードをノートにメモすることで、あなたがどこに集中すべきかを損失から学ぶことができます。
分析すべき事項
- どの時間帯に優位性があるか、ないか?
- マーケット間の収益性を比較する
- 使用される戦略に関する各トレードを分類し、結果を分析する
- マーケットを見て、マーケットを理解するのに役立つメモを書く
プロトレーダーはマーケットをどのように見ているか
プロトレーダーとアマチュアトレーダーは異なる視点で市場を見ている。 アマチュアの場合、市場はテクニカルの傾向に従っていると考えている為、本を読み、ニュースを追いかける。 一方でプロトレーダーは長年の経験から市場がどちらに向かうかを感覚的に理解することが出来るのだが、残念ながら本に書くようには簡単に説明できないのである。
金融市場の値動きはトレーダーが行う売買の結果である。 どちらの側がより積極的なのかによって、上昇や下降が決定づけられる。 買い方がより高い価格を払うつもりがあるならば、価格は上昇し、売り方はより高い値で売りたいと望むので更なる上昇へと加速するのである。 同様に、価格が下落するであろうと売り方が売りを急げば、買い方はより低い価格での買いを期待して値が下がるだろう。
プロトレーダーは誰が市場をコントロールし、どのような注文が引き金となって価格がいつ動くのかを理解している。 もし日経225先物で現在値が16950であれば、売り方の損切り買い注文が17010により多くあることが理解できるので、市場が17010より更に上昇しそうな場面において17000の前に買ったほがいい。 実際にそれらの注文を見る必要などはなく、レジスタンス付近で上昇の値動きが止まるのか、或いは売り方の売りと損切り買いとのバランス(強弱)が不充分で、レジスタンスを超えて上昇を続ける可能性があるのか、経験を積み重ねることで見て取れる様になるのである。
市場のセンチメントは、市場に存在する注文を理解することと関係している。 センチメントとは市場の大衆が価格をどう見ていて、どの方向へ動くと考えているかを示している。 一般的に上昇局面では、大半のトレーダーが市場価格は上がると見ており、下落局面では同様に下がると見られていることを示している。 そしてプロも市場のセンチメントを考慮してトレードを行っているのだが、その視点は異なり、上昇の勢いが強ければ売りのチャンスを狙っているのだ。 なぜなら多くのトレーダーがロング(買い)ポジションを持ち過ぎていて、更なる買いは少ない上に、ロング(買い)ポジションの保有者達が利益確定売りを始めるであろうことから、価格は急激に下がる可能性があり、下落の局面が訪れると見るからだ。 市場のセンチメントに関する情報は、新聞やインターネット、市場レポートやラジオ、テレビなどから得ることが出来る。 また、トレーダーのブログ等は他の市場参加者が価格をどう見ているかを知る為にも役に立つだろう。
プロップトレーダーが使用する戦略
多くのインディケーターは過去のチャートに表示して見ると機能していて使いやすいように見えますが、実際のトレードで使用しても利益にならないものです。プロトレーダーは、一部のインディケーターがトレンド相場に適していること、一部のインディケーターがレンジ相場に適していることを理解しています。現在のマーケット状況に合わてインディケーターをどのように使うかを理解しているかが重要です。
このようにマーケットを分析した後は、今のマーケットの状態を変える可能性のある出来事があるかどうかを分析します。ニュースや経済発表の予定はありますか?マーケットの近くに重要なサポートやレジスタンスはありますか?
プロトレーダーは現在のマーケットを理解し、常に動き続けるマーケットに合わせてトレード戦略を調整します。
例えば、プロトレーダーは、マーケットが移動平均線より20ピップス高い場合に売るか、移動平均線より20ピップス低い場合に買うか、マーケットの反転を利用してトレードしようとします。ニュースのためにマーケットが通常よりも不安定だったり、マーケットが重要なサポートやレジスタンスをブレイクした場合、プロトレーダーは通常より大きな25~30ピップスくらいの移動平均線とのギャップを待つべき可能性があることも理解しています。また、マーケットに強いトレンドがある場合、プロトレーダーはレンジ戦略を使用しないことを決め、マーケットの状況に合わせてトレンド戦略に変更していきます。
トレードが難しい理由はマーケットが変化することです。良い戦略は変化するマーケットに適応できるものです。プロトレーダーは利益と損失の経験を持ち、自分に適したトレード戦略を理解しています。現在のマーケットでどうトレードしたらいいのか感覚が養なわれているのです。この感覚はアマチュアトレーダーが真似するにはとても難しいものです。こういった点で、多くのトレーダーはトレードで利益を上げるのに大変苦労しています。
プロトレーダーになるためには、他のトレーダーの戦略を真似しようとするよりもトレード練習を繰り返して自分の戦略を構築し、損失から学んだ方が最短の道のりとなるでしょう。自分に適したトレード戦略を構築することで、現在のマーケットに適応させ、プロトレーダーのように一貫した利益を上げる方法を学んでいきます。
プロトレーダーの考え方
トレーダーとして成功するということは、どの市場で取引するか、どのインジケーターを使うかではなく、結局のところ、自分がどう市場に対して取り組むかが重要だ。 トレードとは専門的な職業なのであり、その中でトップになれたのなら、当然、経済的に大きな見返りが得られるのだ。
プロトレーダーの行いから、トレードプランを実行する為に必要なストレス軽減の秘訣や価値観を紐解いてみよう。 自分自身の市場に対する取り組み方と比較して、何が異なるのかを理解し、プロトレーダーの仲間入りを果たすべく、改善に取り組んでほしい。
成功を思い描く
もし「自分はトレードではお金を稼ぐことが出来ない」と思っているのなら、あなたは実際にトレードで稼ぐことは出来ないだろう。 トレードで成功するには、事前にどのセットアップでトレードするかを準備した上で、利益確定目標に価格が達するまで辛抱強く待つこと、手遅れにならないうちに損切りを実行することが要求される。 トレードで利益を得るのだという強い信念が無ければ、自分のトレードルールを破りたくなるし、大きな損失と失望を招くギャンブルトレードに陥ってしまうのである。
トレードの前に、トレードプランを完璧に実行し、利益目標に価格が達するイメージを頭の中に思い浮かべるようにしよう。 トレード技術を上達させる過程を急いではいけない。 時間をかけて経験を積めば、自分は必ずプロトレーダーになれる、と信じるのである。 自信を持てない者に成功するチャンスは、ない。
自分に言い聞かせる
常に失敗や損失のリスクと隣り合わせのトレードは、欲求不満になりやすい。 しかし、値動きがどうなろうと自分のトレードプランを実行すれば、長期的視点で利益を得られる、と自分を強く信じ続けるべきだ。 自分に何を言い続けられるかは自分の成績に多大な影響を与える。 もし、自分が自分の決めた損切りを守れないのなら、損切りすべき時に実行しないだろう。 自分はいつもエントリーが遅いと感じていれば、また次も遅すぎるエントリーとなる公算が高くなるのだ。
トレードにおいて自信とは、時間をかけてすべきことを繰り返し行うことで築くものであり、自分に対して前向きに声を掛け続けられれば、驚くほどの上達がトレード成績に表れることに気付くはずだ。
前向きな独り言の例を挙げると、「自分はトレードルールを毎日守り続けられる」、「自分は利益目標に価格が達するまで忍耐強く待つことが出来る」、「自分はプロトレーダーになる為のスキルを構築することが出来る」などである。
的を絞れ
巷には多く数の市場とストラテジーが溢れ、全てのトレーダーが独自の手法を持っている。
その中で勝てるトレーダーと負けるトレーダーの大きな違いとは、いかに的を絞ることが出来ているかにある。 勝てるトレーダーは、金融取引の限られた一部分に的を絞り、そこで熟練者となる。 自らの手で戦略を見つけ、理解を深め、市場状況の変化に対応する術を身に付けるのだ。 トレード中は今日の市場の状況に集中すべく、他の一切の事柄を頭から切り離す集中力を磨こう。
気が散る要素を全てシャットアウト出来れば、値動きのパターンを見つける能力が高まり、トレードが上達し、更には“自分のトレードプランを守る”ことが簡単になるだろう。
精神的に強くなる
誰もお金を失いたくはない。 プロもそれに違いは無い。 今日の値動きにどれだけイライラさせられたとしても、強い精神力を培って常にトレードプランを実行し、確実に損失を抑えることに意識を集中させよう。 2-3日、或いは1-2週の連敗は、長期スパンで見ればごく普通のことなのだ。 取り返そうと躍起になってギャンブルトレードに走るのではなく、淡々と戦略の調整を検討して現在の市場に対応する術を探し出そう。
トレードを楽しむ
巨額のお金を得ることはトレードに魅せられる理由の一つであるが、お金を稼ぐことだけではプロトレーダーになる為の充分なモチベーションとは言えない。 常に変化する値動きへの挑戦や、運命を自らの手で変える可能性そのものも、トレードを楽しむ理由のひとつと言える。
トレードの挑戦を楽しめるようになれば、たとえ上手くいかない日であっても、スキルを高めることに集中すべきだと考えて現状を受け入れやすくなり、トレード成績も改善させることができるだろう。
行程に集中する
毎日、毎回、稼ぎ続けることは現実不可能であり、がっかりすることがあるのは当たり前だ。 全ての準備を正しく行い、良いトレードチャンスを見つけても、結果は損失で終わることもある。
ひとつの結果よりプロセスが重要なのだ。 誰でも一回のラッキートレードを掴むことは可能であるが、次第に運は尽き、確固たる手順を持たない者はギャンブルトレードに陥ることだろう。 長期的視点で利益を得られるよう、常にトレードの見直しを行い、それを元に準備や戦略の改善を図ることに努めるべきなのである。
言い訳しない
いつエントリーし、いつ決済するかを決めるのは唯一トレーダー自身であり、決断は大きな責任を伴う。 勝つ為には自らの運命をコントロール出来るということを楽しみ、負けても市場や他人のせいにしてはいけない。 責任転嫁をしてもトレードの問題を解決することは出来ない。 解決策は自分と向き合い、自らの手で探し出さなければならないのだ。
自分で出来ることをする
市場の値動きの方向は、誰にも予測がつかずそれをコントロールすることは誰にも出来ない。 従って、コントロールし得る事柄(トレード前の準備、注文と決済の入れ方、分析の仕方など)に集中すべきなのである。 自分でコントロール出来ない事を心配するのは時間と労力の無駄なのだから、トレード上達の為に時間を有効に使う方が望ましい。
熟練には練習が必要
誰しもが幸運なトレードで簡単に利益を得ることがある。 しかし長期に渡るトレードの収益性は高度なトレード技術を持つことでしか得られず、その技術を習得するのには時間を要するのだ。 プロトレーダーも皆、最初はデモトレードで練習を積むことに集中し、後に少額トレードへ移る段階を踏み、資金を無駄にリスクに曝さないのである。 一旦、継続して利益を得るのに必要とされるスキルが身についたならば、より積極的に大きな資金で取引することが出来るだろう。
強みを活かし、弱みを抑える
皆、それぞれに長所があり、短所があり、トレードにおいてもそれは当てはまる。 市場はトレーダーの短所を見抜くのが得意だ。 トレードするうえで自分が何に強く、何が弱いかを理解出来れば、その弱点が露出する方法を避けることが出来るだろう。 短期の決断力に優れているなら、ボラティリティの高い市場が適している。 また、辛抱強さに欠けるなら、値動きの遅い市場で利益をえることは難しい。 自分のトレードにおける強みや弱点を知る方法は、トレード記録とトレード日誌を付け、それを週毎に見直して、トレードの上達を図ることである。
修正を怠らない
如何なる市場の状況においても一生涯利益を取り続けられるような完璧な戦略があるならば、誰もが見つけたいと思うことだろう。 しかし、そんなものは存在しないのだ。 常に変化を続ける市場に対応し、トレード戦略を修正し続けなければならないのである。
確固たる習慣を持つ
トレードで長く成功し続けるには、鍛錬がとても重要である。 トレード行程に確固たる習慣を持ち、同じことを日々繰り返せばトレードルールも守りやすくなる。 確固たる習慣をつくり上げればそれが自分のトレードに対する自信に繋がり、ストレスを軽減することが出来るのでトレードプランを実行しやすくなるのである。
自己管理
高い自己管理能力こそがトレードで利益を得る為に最も必要とされる能力だ。 市場は魅力的で誘惑が多く、損切り幅を広げたら含み損が利益に変わることなどもある。 トレードルールとは、少しずつ破っていくうちに大きな損失を生み、気づけば資金を大きく減らしてしまうといったことも往々にして起こり得るのだ。 持つべき高い自己管理能力は、そう簡単に得られるものではないものの、最も重要なスキルの一つであることは充分に理解していなければならない。
重圧の中で穏やかさを保つ
値動きが激しい時にトレードプランを実行するのは、当然、プレッシャーのかかる作業である。 活況な市場はトレードで利益を上げるチャンスが高いと考え、そのプレッシャーを楽しむ術を持とう。
忍耐力
トレードで利益を得るのには時間を要する。 上手くなったと思えば損失を受けてがっかりすることの繰り返しだろう。 全てのトレードで利益を得られることは無く、長期的な視点で結果を見続けるべきなのだと、充分に理解しなければならない。 今日明日で簡単に身につく技術ではないのだから、その事実をしっかりと受け止めて、日々鍛錬しよう。 それに値するだけの成功は努力の先にあるのだから。
プロトレーダーは1日何時間働いていますか
プロトレーダーが使用するインディケーターとは?
100人のプロトレーダーにどのインディケーターを使用しているかを尋ねると、おそらく100の異なる回答が得られます。どのプロトレーダーにもトレードスタイルとマーケットに適したお気に入りのインディケーターがあるためです。プロトレーダーは、さまざまなインディケーターを長期間試した後に、自分に適したインディケーターを1つに絞ってトレードを行います。
たとえば、プロゴルファーも同様で、プレーヤー毎に使用するゴルフクラブのブランドや使用するクラブの種類が異なります。プロトレーダーもインディケーター毎の長所と短所を知り、自分のトレード目標に適うインディケーターをを使用します。
プロトレーダー使用する最も人気のインディケーターは?
移動平均線は最も人気のあるインディケーターですが、プロトレーダー毎に、移動平均線の種類(SMA、EMA、WMA)もパラメーター(たとえば、5、10、30、100)も異なるものを好みます。 短期トレーダーは、エントリーサインに短期移動平均線を使用し、マーケットの動向判断には長期移動平均線を使用することがあります。長期トレーダーは長期トレンドに焦点を当てるため、長期移動平均線を使用します。
プロトレーダーによって異なるインディケーターを使用するのはなぜ?
また、プロトレーダー毎にさまざまなトレードスタイルがあります。あるプロトレーダーは逆張り戦略を好むのに対し、あるプロトレーダーはトレンドフォロー戦略を好みます。トレンドに沿ったトレードでは、MACDやレジスタンスライン、サポートラインのブレイクなどがよく使われています。一方、逆張りトレードを好むプロトレーダーは、ボリンジャーバンドやRSIの使用を好むかもしれません。
プロトレーダーはトレードミスをする?
潜在的なトレードミス
- エントリーが早すぎる
- エントリーが遅すぎる
- ストップロスに従わない
- ターゲット到達前に利確をする
- 計画よりも多くトレードをする
アマチュアトレーダーは間違いを認めることなくそのトレードが成功することだけを望みます。アマチュアトレーダーの主な焦点はルールに従ってトレードを行うことではなく、あらゆる方法でお金を稼ぐことです。間違いを認められず、ポジションの損失が大きくなり始めるとトレーダーはますます失望し、含み損のポジションを手仕舞い、抜け出すことができなくなります。損失というコストは、口座残高とメンタルコントロールの両方バランスに大きく影響し、ダメージを与えます。
プロトレーダーは、自分が完璧ではないことを受け入れているため、間違いに気づくとすぐに改善を図ります。エントリーでミスを犯したり、トレードに自信がないと感じた場合、すぐにポジションを手仕舞います。また、決済し損ねた場合や、ひどいトレードをしていることに気づくと、その時点でトレードを終了し休憩を取ります。基本的にプロトレーダーはミスを直ちに受け入れてトレードを終了させます。ミスを犯すということは非常に大きな損失につながる可能性があることを知っているため、トレードを直ぐに終了させることができるのです。
トレード改善のヒント
- 自分がミスをすることを受け入れる
- ミスに気付いたらトレードをすぐに終了させる
- メンタルの状態がいい場合にのみトレードする
- 利益を上げることよりもミスを少なくすることに焦点を当てる
- トレード中はリラックスしてトレードを楽しむ
とても参考になりました。
プロトレーダーになるには、少数のマーケットと
少数のチャンスに集中する必要があるという事ですね。
プロとアマチュアの違いがよく分かりました。
とくに損失やミスのあとの
メンタルの保ち方やトレードの処理方法が参考になりました。
ありがとうございます。