ナンピンとは含み損ポジションの反転を狙った人気のポジションサイジングのトレード戦略です。

  • 取引手法の一つです。買った後に、価格が下がってしまった際、そのポジションを決済せず、新たに買い増していくやり方です。これを繰り返していくことで平均買い付け価格を下げてきます。
  • 逆に、売った場合は思惑が外れて価格が上がってしまった際、そのポジションを決済せず、新たに売りポジションを増やしていきます。これを繰り返していくことで平均売り付け価格を上げていきます。
  • ナンピンは成功れば良いのですが、失敗してしまう場合が多くあります。ナンピンを使いこなすことはとても難しく、自分のトレードルールをしっかり構築し守れている状況下で使用していくことが望ましいです。
ナンピンを使う時のアドバイス

ナンピンをする際にはリスクリワードに気を付けてください。もし価格が建値に戻ってきて、含み益となった場合は利益を伸ばすことを考えてください。価格が戻ってきたと安心して、すぐに決済しないようにします。

ナンピンを使うと勝率は高くなるものの、失敗すると大きな損失となります。一日の損切がとても重要となります。

メリット

損失になっているポジションが残っていたとしても、利益になっているポジションと合わせることでマイナスを無くせる効果が得られます。

レンジの時は価格が戻ってくることを見越して、有効に働きやすくなります。

デメリットマーケットが思惑と反対方向へ大きなトレンドを築いてしまうと、価格が戻ってこず、大きな含み損を抱えてしまうことになります。最悪、強制ロスカットに繋がり、大きな損失が確定してしまいます。損切が難しく、含み益をカバーしようとし、だんだんポジションサイズを大きくしがちになり、それが一層大きな損失に繋がってしまいます。

仮に価格が戻ってきても大きく稼ぐことが難しい傾向にあります。その為、利益を伸ばすことは難しい場合が多くなります。

ナンピンはしないほうがいい? 初心者トレーダーにとって、ナンピントレードは非常に危険です。ナンピン戦略を使用する前にトレードの基本を学ぶことに集中した方が良いでしょう。テクニカル分析を理解した後にナンピン戦略を使用していくと、パフォーマンスを向上させていけるようになります。
ナンピンに最適なトレードスタイルは? ナンピンは、デイトレードよりもスイングトレードのような長期間ポジションを保有するトレードに適しています。デイトレードでもナンピンを使用することは非常に魅力的ですが、反対に非常に危険と隣り合わせでもあります。より多くトレードを行うデイトレードの場合、トレードにかかるプレッシャーはスイングトレードと比べ非常に高くなり、ナンピンの場合、負けポジションが増えると大きな損失に繋がりやすくなります。
ナンピンの損切りは難しい ナンピンの最大の危険は、保有しているポジションを決済するのではなくポジションを建て増す行為なので、損切りしていくのが難しくなります。成功するナンピン戦略とは長期トレードに有益な可能性があり、リアル口座でのトレード前にデモ口座でさまざまなナンピン戦略を試すことをお勧めします。

ナンピンは一部のトレーダーにとって有益な戦略になる可能性がありますが、それはリスクの高い戦略です。短期的には、ナンピンを使用することでパフォーマンスが向上する可能性がありますが、ストップロスルールに従えない場合、大きな損失の可能性が高くなります。トレードの最も重要な部分と最も難しい部分はあなたの損失をコントロールすることだという事を決して忘れないで下さい。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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